東部農業技術ワークショップ
今回は東部で行った農業技術ワークショップの様子を紹介します。
JENは農業用井戸の建設だけではなく、その井戸を有効活用できるように知識や技術を身につけて生産性を向上してもらうための農業技術ワークショップも実施しています。
農業技術ワークショップではそれぞれの井戸の受益者が一堂に会し、講義を受けるだけではなく、抱えている課題を共有し、議論します。
これまでは近隣地域を集めて1グループとし、グループ毎にワークショップを開催していましたが、新たに全てのグループを集める機会を設けました。
この試みにより、①コミュニティの範囲を広げること、②他グループと比較ができる環境により自分たちのグループの良い点・悪い点に気づいてもらうこと、③他グループとの比較により、自分たちのグループの結束を高めてもらうこと、を期待しています。
ワークショップと言っても、座学やディスカッションだけでは集中力が途切れてしまうので、写真のように有機農薬の現物を実際に確認したり、簡易顕微鏡で害虫駆除をした植物としていない植物を比較したりして、理解を深める工夫をしています。
受益者たちで議論して得た教訓を今後も生かせるように、JENスタッフが内容をしっかり記録します。
農業技術ワークショップは現地の農業局と協力して開催しており、作成した配布資料にはそのお墨付きとして農業局のマークも加わっています。
他のグループとは初めて顔を合わせたためか、初めのうちは若干緊張した雰囲気から始まりましたが、一度議論が始まると徐々にその緊張もほぐれ、活発になりました。
同じ悩みを抱える受益者の人たちがこうした機会をきっかけとして、団結し、コミュニティ強化につながることを願っています。
スリランカ事務所 総務経理担当 那須田
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