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2013年7月11日 (木)

北部帰還民へのJENの支援活動 - 現地スタッフの視点

 スリランカは南アジアの真珠と呼ばれてきました。なぜなら、インド洋に浮かぶ海に囲まれたこの国の位置は、世界の中で経済的にも戦略的にも大変重要だからです。(その昔は、東西貿易の拠点でもありました)

 しかし、30年間におよぶ内戦によって、経済と民族のまとまりが損なわれてしまいました。停戦から4年、現在は、少しずつですが経済的な安定を取り戻そうとしています。

 JENは、インド洋津波による被害の直後2005年1月に、南部ハンバントタ県で活動を始めました。
2007年には東部に活動地を移し、30年間におよぶ内戦が終了した2009年には、その支援活動を北部までに拡大しました。

 北部では国内避難民キャンプへの緊急支援を、その後の2010~2012年の間、帰還民の生活再建の支援を行っています。

 2013年は、帰還民の自立を促進するため、北部の返還された地域であるムラティブ県プドゥクリルプ郡ヴィスワマドゥ南地区と東地区で、農業を基盤とした生活再建支援を開始しました。この地域は30年前は野菜の産地として有名でしたが、戦争によって人々の有形資産だけでなく、農業を営むための精神力も破壊されてしまいました。

 JENは共に働く小さなグループを組織することで、心の復興をもたらすための支援を行っています。年間を通して水を供給するための農業用の井戸を建設し、併せて農機具の配布も行い、自信を持って自立した農業を再開できるようなサポートを行っています。農業の新しい技術のトレーニングや、知識習得のサポートも行っています。

              【農業用井戸の建設準備】
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         【ヴィスワマドゥ東地区の人々】
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 プロジェクト開始の時点では、グループで機材を共有することが政府機関や現地団体に歓迎されていませんでした。戦争によって、帰還民の間で猜疑心や争いが生じていたためです。
 
 しかし、これをチャレンジと捉えて取り組んだ結果、コミュニティ活動の実現に成功しました。北部での活動の実績が評価され、他機関にモデルケースとして紹介、推薦されることもしばしばです。帰還民のみなさんのあいだでも好評です。

       【現地の人々とのコミュニケーション】130711_discussuing_with_benificia_3








【JENでは、皆様からのご寄付を受け付けています。ご協力をよろしくお願いします。
ご寄付は、こちらから受け付けております】

7月 11, 2013 農業支援北部帰還民支援井戸建設・修復 |