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2013年6月27日 (木)

東部での帰還民への支援―現地スタッフの視点

 スリランカで活動しているNGOの数は他の国に比べて多くはありません。その中でも、日本のスリランカの発展への貢献は非常に高いと思います。ジェンも難民や自然災害で被災した人々に対して多くの事業を実施した数少ない団体の一つではないかと、自負しております。

 東部では2006年以降に帰還が始まり、2007年12月以降、バティカロア県で紛争の被害を受けた住民に生計支援を行っています。 私たちは、漁業回復支援で共有が可能なボートなどを提供しました。 農業支援では、ここ3年間で800世帯(おおよそ4000人)を対象にバティカロア県で100基の農業用井戸を建設しました。近隣に住む6000人も使用しています。

 帰還した頃はWFPが配布する食べ物に頼っていましたが、今では自分たちで魚を取ったり、野菜を育てたりして、生計を立てることができるようになっています。

 紛争の影響を受けた人々は住んでいた土地を追われ、家は壊され、大切な家財道具などを失いました。ヒンドゥー寺院や教会、お寺に行ったり、お祭に参加するなどの文化的活動もできなくなり、長い間ストレス下に置かれていました。

 ジェンはこのような人たちに手を差しのべ、人々は元の生活に戻るために自信を持って前向きに農業に取り組むようになりました。今では組織化活動を通して、自由に文化的活動もできるようになるほどに良い方向へ意識が変わってきています。

 スリランカ事務所(バティカロア) プロジェクトオフィサー デービット      

6月 27, 2013 東部帰還民支援 |

2013年6月13日 (木)

世界環境デー スリランカレポート

 6月5日に世界環境デー(WED)の祝典がわれました。1972年に国連総会で世界環境デーとして制定され、1973年に初めて行われたイベントです。WEDの主な活動は気候変動、地球温暖化、自然災害、紛争、有害物質、生態系管理、資源効率などの対策を講じていくことです。

 「環境」という言葉の真の意味を考えてみると、それとは人と動物などが暮らす環境です。スリランカの中心都市コロンボでは、市内の環境問題対策として「アーバンディベロップメントオソリティー」と言う政府機関が創立され、衛生環境の向上が見られました。主な業績は、病院、学校などの公共の施設で大型コンテーナーを活用するゴミの排除システムを創ったことです。さらに害虫防除剤を下水管に使い。大気汚染を最小減に抑えることにも成功しました。

 今週、ガムパハ地区ではバジル・ラジャパクシェ経済発展大臣の指揮のもと「美しいバムパハ」プログラムが行われています。地域住民の人たちは、住まいと周りの環境の清潔さを保つため一生懸命努力しています。蚊が媒介する感染症であるデング熱に苦しんでいるスリランカでは、住環境の衛生状態を清潔にし、蚊の繁殖を防ぐことが住民の目下の課題となっています。

 スリランカ事務所 ジョナサン・ルパシンヘ


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6月 13, 2013 文化、生活、習慣 |