北部:プドゥクリルプ郡の今
10月初旬、約1年振りに北部事業地のあるムラティブ県プドゥクリルプ郡を訪れました。事務所のあるワウニヤからはA9と呼ばれる道路を北上し、キリノッチ県の隅っこを走り抜け、右に曲がって、、、と道順は全く同じ。しかし、その先には新しい発見がいくつもありました。
昨年JENが建設したトランジショナル・シェルターの周りには、この1年の間に帰還した人々の住まいが増えていました。
また、当時は掘立小屋しかなかった地域には店が並んでいました。
メイン道路には公共バスも走っています。電柱も電線もめぐり、電気供給の安定化も進んでいます。確実に復興が進んでいるのを目の当たりにしました。
しかし、同じ県の同じ郡の中でも大きく差が開いています。帰還して半年程の地域では、国連からの食糧配給が終了し今後の生活を憂いている人々がいます。荒れた水田を整備して稲作を再開する資金がない為に一切の収入を得られない人がいます。3週間前に帰還が始まった場所では、男性が荒れた土地をならし、住む場所を確保している段階です。国連が配布した水タンクには、給水車が一度水を満たした以降補給がなされていません。
復興の兆しが見えた地域のすぐそばには、まだまだ支援を必要としている多くの人がいるのです。