【東部】給油価格の高騰と農業井戸建設の進捗
2009年に紛争が終わり、平和も戻りつつある中、スリランカでは今年2月からの原油価格高騰の影響で、ありとあらゆる物価が上がり、人々の生活を苦しめています。
一方、東部バティカロア県では未だ水資源の確保という基本的な課題が残されていますが、外務省および日本のサポーターの皆様のおかげで、プロジェクトは3年目に入りました。
5月14日よりバティカロア県ウェラウェリ郡から掘削作業を開始しました。一般的にバティカロア海岸沿いでは3メートルも掘れば水が湧き出てきますが、この地域ではおおよそ9メートルの深さまで掘る必要性があります。写真はキラン郡クドゥミマレ地区(トッピガラ地域と呼ばれ、東部の最後の紛争地域であり、LTTEの拠点であった)で、5月17日に開始された掘削をJENスタッフがモニタリングしている様子です。
この写真はウェラウェリ郡での掘削の様子です。削岩機を用いています。
5月211日からは水量調査を実施しています。写真はキラン郡での調査の様子です。
石工の材料の価格の変動で、再度業者との交渉が発生し難航していましたが、5月30日からはウェラウェリ郡での石工作業も開始されました。
現在JENバティカロア事務所は、10月以降の第一雨季を前に全31基の石工作業をなんとか終わらせようと奮闘中です。今後も皆様からの温かいご支援のほどよろしくお願いいたします。