北部:新しい事業が始まりました
スリランカでは、内戦で国内避難民となった人々の再定住を年内に完了させることを目標としています。
その重要地域の一つとして掲げられているムラティブ県プドゥクリルプ郡で、ジェンは1月1日から新しい事業を開始しました。
ここは昨年6月に帰還が始まったばかりの地域です。
内戦前は農業や漁業が盛んでしたが、現在土地には遺棄物の山があり、政府から海へ出ることは禁止されています。
帰還した人々はENREP(Emergency Northen Recovery Project)という、共同の場所の片付けや、砂や砂利を使用して道を舗装する45日間の事業に参加し、日当を稼いでいます。
写真にある井戸はそれぞれ内戦中に掘られたものですが、地上部分にあったはずの井戸壁はなくなり、子どもやお年寄りにとって落下のおそれがある、安全面に欠けるものとなってしまいました。
また、この井戸は現在は飲料用には使用できない為、片道1~1.5km離れた場所まで少なくとも1日に4回は水くみに行かなくてはなりません。
スリランカ軍によって清掃された飲料用の共同井戸はこの地域に6基あるのですが、ここに暮らすのが750世帯(1月16日現在)だということを考えると、とても十分な数とは言えない状況です。
ジェンは戦時中に破壊された井戸の修復と清掃を行い、ここに帰還した人々の生活再建をサポートしていきます。