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2012年2月23日 (木)

デング熱

 スリランカ駐在11か月目にしてついに罹ってしまいました、デング熱。
 日本ではなじみの薄いものかと思いますので、何となく言葉だけ聞いたことがあるという方が多いのではないでしょうか。

 デング熱は蚊によって媒介される感染症の一つですが、現在のところ予防の為のワクチンが存在しません。刺されないことが唯一の予防策です。

 症状は高熱・頭痛などが主なようですが、ひどいケースになると出血をともない死に至ることもあります。

 地元の新聞では頻繁にデング熱罹患者数や死亡者数を報道しています。政府の対応が追い付かないほど患者数や死者数が多いのが現実のようです。

 さて私はと言えば、人生初の入院生活を体験し、先日無事退院しました。
 支えてくれたスリランカ国内外の友人、上司、同僚多くの人に感謝でいっぱいです。

 

2月 23, 2012 事務所・スタッフ文化、生活、習慣 |

2012年2月 9日 (木)

北部:新しい事業が始まりました

 スリランカでは、内戦で国内避難民となった人々の再定住を年内に完了させることを目標としています。
 その重要地域の一つとして掲げられているムラティブ県プドゥクリルプ郡で、ジェンは1月1日から新しい事業を開始しました。

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 ここは昨年6月に帰還が始まったばかりの地域です。
内戦前は農業や漁業が盛んでしたが、現在土地には遺棄物の山があり、政府から海へ出ることは禁止されています。

 帰還した人々はENREP(Emergency Northen Recovery Project)という、共同の場所の片付けや、砂や砂利を使用して道を舗装する45日間の事業に参加し、日当を稼いでいます。

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 写真にある井戸はそれぞれ内戦中に掘られたものですが、地上部分にあったはずの井戸壁はなくなり、子どもやお年寄りにとって落下のおそれがある、安全面に欠けるものとなってしまいました。

 また、この井戸は現在は飲料用には使用できない為、片道1~1.5km離れた場所まで少なくとも1日に4回は水くみに行かなくてはなりません。
 スリランカ軍によって清掃された飲料用の共同井戸はこの地域に6基あるのですが、ここに暮らすのが750世帯(1月16日現在)だということを考えると、とても十分な数とは言えない状況です。

 ジェンは戦時中に破壊された井戸の修復と清掃を行い、ここに帰還した人々の生活再建をサポートしていきます。

2月 9, 2012 北部帰還民支援井戸建設・修復 |