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2011年8月18日 (木)

カーリー・アンマ祭での出会い

 ワウニヤ事務所をかまえるこの地域で、カーリー・アンマのお祭りがありました(8月10日)。

 カーリーとはヒンドゥー教のシバ神の妃パールバティーの憤怒相といわれ、戦の女神とされています。
 アンマとはスリランカの言葉でお母さんという意味です。パールバティーは象の顔で知られるガネーシャの母に当たります。

 賑やかな音楽が聞こえてくると、山車やヒンドゥーのお坊さんらがやって来た合図です。

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 各家庭では玄関先にお米やバナナなどお供え物をして待ちます。
 真ん中に見えるのはココナッツの実です。

 この家のおじいさんから「この実は三つの部分からできていて、人間に必要なものを示しているんだよ。一番外の硬い殻は人間の心を表し、実は生きていく為の食べ物であり、水は生活には不可欠なものだ」と教わりました。

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 さて一行は女の子が先頭を歩き、楽隊、お坊さん、山車という順に続きます。バラモンは一軒一軒立ち寄り、お経をあげ、お供えしてある蝋燭を手に家の人たちへ煙を浴びせます
(日本人がお寺の香炉でやるような感じです)。

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 その後お供え物を家の人、山車の人、その他一行に分け与え別の家へ向かいます。

 お坊さんの到着まで質問に丁寧に答えてくれたおじいさんから、「自分たちの宗教を知ろうとしてくれてありがとう」と別れの言葉をかけられました。
そしてお坊さんからは、明らかに異教徒である私にまで煙を浴びるよう笑顔で勧められました。

 今日のカーリー祭でここに住む人の心の広さに心を打たれました。

====== ご報告 =============

平成23年度 外務大臣表彰受賞しました。

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8月 18, 2011 文化、生活、習慣 |