お母さんと井戸
ある日、濡れた衣服を詰めたバケツを持った老女が掘削現場を眺めていました。コドゥワマドゥ村に住むエルピライさん(70歳)です。
「毎日夕方になると遠くまで水浴びと洗濯に行くのよ。でもあそこの水は塩分濃度が高くて。それにもう年だから、水を求めて500メートル、そこが枯れたら1キロも歩くなんてね。もうすぐここに真水のでる井戸が出来るなんて有難い限り。水源までの往復の時間を他に充てられるんですもの。」
はい、アンマ(お母さんの意味の呼びかけの言葉。)、もうすぐ完成しますよ。でもこれは農業用井戸です。お洗濯にも使えますが、収入を増やすための農作物栽培用として是非活用して下さいね。
(東部バティカロア県ですすめている生計支援事業は、みなさまの支援とともに外務省のNGO連携無償資金も活用して進めています。)