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2010年12月16日 (木)

事業の終わりと始まり

1012161_20101124_koolavady_mofa02_j  外務省や支援者の皆さまのご協力で、バティカロアでの農業用井戸の建設と住民組織の強化事業が、11月30日をもって無事終了いたしました。心より感謝いたします。11月下旬には、事業地であるチェンカラディ郡とキラン郡で、郡長や村の人びとと一緒に、農業用井戸の完成式典を行いました。

 

 

1012162_20101124_koolavady_mofa02_j  完成式典は、どしゃぶりの中なんとかテントを張って行われ、キラン郡長から、式典が行われた地区の井戸管理委員会に井戸の引継書が手渡されました。

 
 

 

1012163_koolavady_mofa02_name_boa_3  この井戸には委員会メンバーで決めた「バタフライ」というグループ名が付いていて、みんな井戸の完成を心から喜んでいます。グループ名バタフライの下にはメンバーの名前が入ってます(写真3枚目)。
 
 
 

 

 

 

1012164_20101130_agro_well_opening_  一方で、チェンカラディ郡での完成式典では久方ぶりに晴れた青空の下、やはりテントの中で行われました(4枚目:集合写真)。
 
 
 12月3日には県庁にて県知事に報告会を行いました。県知事およびこの2郡の郡長、県庁計画局が参加し、JENのプロジェクト・オフィサーが事業の様子を、写真を交えて報告しました。県知事からは、岩の多いこの地域での農業井戸の建設に対し高い評価の言葉をいただきました。

 次の事業は、さらに29箇所の農業用井戸の建設と住民組織の強化に加えて、小規模の排水溝も建設する予定です。既に大使館での署名式典を12月1日に終え、来年の11月まで事業を行います。

 今年ももうすぐ終わろうとしておりますが、JENバティカロア事務所は本日もフル稼働で頑張っております。今後ともご支援のほどよろしくお願いいたします。

12月 16, 2010 文化、生活、習慣東部帰還民支援 |

2010年12月 2日 (木)

シャンタクマールさんの小さな農園

 シャンタクマールさんは奥さんと2人の子どもと一緒にパランタン地区のマティヤマドゥ村に住んでいます。彼は32歳で、小さな農園を経営しています。

 8か月前に、避難民キャンプから戻ってきたのです。戦争時の砲撃によって両方の足を失い、また、ほとんどの財産を失いました。

 現在は、義足を使って生活しています。戦闘は、彼の母親と兄弟を奪いました。夫を亡くした姉とその7人の子どもたちと一緒に暮らしているのです。子どもたちは再び生まれた村で学校に通うことができるようになりましたが、子どもの1人は戦争で傷を負い、耳が不自由になってしまいました。

20101124_shanthakumar_and_wife_jpf_  JENからの支援により、農園を守るための有刺鉄線をもらいました。この有刺鉄線は放し飼いにしている牛やヤギから作物を守るために非常に重要です。農業サービスセンターから豆の種を買い、蒔きました。

 JENは、今月、殺虫剤噴射機を配布する予定です。今は奥さんも一緒に農作業をしていますが、今後、彼の親戚も手伝ってくれることになっています。
 
 シャンタクマールさんは、皆さまからの支援により、農業で十分な収入を得ることができるようになることを、心から感謝して下さっています。

12月 2, 2010 北部緊急支援 |