東部バティカロアでの地質調査
東部の帰還民支援の事業として、外務省や支援者の皆さまの協力で、農業用井戸の建設を行っています。
先日、東部バティカロア地域で地質調査を実施しました。ここは岩石の多い地域です。
最初に、水道局のエンジニアとともに、掘削に適した場所をしぼりこみ、SYSCAL RIPLUSと呼ばれる地中探査レーダーを使用して地中の状態を調べます。
次に、電気比抵調査(※)と呼ばれる方法で基準点をつくり、メジャーでその点から左右に伸びるまっすぐなラインを作成します。
そして、このラインにそって、基準点から左右50cm のところでそれぞれ杭を打ち、電流を通して地質の調査をします。
その後、基準点から1m、1.5m、2m、3m、と続けて調べていきます。
水道局のエンジニアは、この調査で出た数値を線グラフに書き込みます。この数値から、その場所に石や水脈があるかどうかを判断し、同時にデータ分析のための地理、水理、地質学的な情報も収集します。
最後の写真は、JENスタッフが調査結果の説明を水道局のエンジニアから受けているところです)。
(※)電気比抵抗=電気の通りにくさ。地中の堆積物に含まれる水の量が多いと電気は通りやすくなる。