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2010年6月17日 (木)

ワウニア北部のある村からの声

 私の名前はラサティ。マティヤマブ村に住む64歳です。5人の家族と一緒に住んでいます。夫は病気を患っています。

 私は2008年から7回にわたって避難を強いられました。 8か月間ほど政府の社会福祉センターに住んでいましたが、5か月程前に、かつて住んでいた場所に帰還しました。そのとき私が目にしたものは、フェンスも何もないただの空き地に変わり果てた、かつての自分の家でした。

 私は、政府から12枚のトタン板と25,000ルピーをもらいました。自分の生活をなんとか再開させたいと思っていましたが、状況は変わらず、失望していました。トタン屋根がかろうじてあったものの、ベットシーツや厚手の服を使ってシェルターの上部を覆った程度の家で、安全とは言い難い状態にありました。

 今は、ジェンからトタンやココナッツの木材をもらって家を補強することができ、安心です。JENの支援には本当に感謝しています。

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ジャパンプラットフォームや支援者の皆さまの協力 でシェルター配布をした事業地で、スタッフが上記の村人の家を訪れた時の様子。

6月 17, 2010 北部緊急支援 |

2010年6月 3日 (木)

農業用井戸がもたらす未来

   先日、JENのスタッフがある帰還民に話を聞きました。彼は、農業用井戸の建設と、JENが主催するコミュニ100603_a_beneficiary_with_organic_p ティ強化のためのワークショップに参加しています。生活必需品である水が使えるようになることで、今後に希望がもてるようになると彼はいいます。また、JENの支援によって、農業についての新しい知識、チームワーク、コミュニティで資源を共有する方法などを理解し、より良い形で農作物の生産を続けることができるようになったといいます。
 今は、ワークショップで教わった最小限の資源で最大の収穫を得る方法、つまり、時間を無駄にすることがないよう、沢山の収穫が見込める雨季に、野菜の栽培に没頭しているそうです。そして、これから耕作を続けるためにも、農業用井戸が出来ることを待ち望んでいると話していました。
 
 写真は外務省や支援者の皆さまの協力 で先日開催したワークショップで、彼が一生懸命作った無農薬の殺虫剤と、他の参加者が作った野菜(なす)、そして奥地では栽培が難しい(水や野生の象の問題のため)バナナを試験的に栽培した時のものです。

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スリランカ支援の活動報告会を6月18日(金)に開催します。
是非ご参加ください!

くわしくは、こちら

6月 3, 2010 東部帰還民支援 |