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2010年1月28日 (木)

タイ・ポンガル

 タイ・ポンガルは、タミル人にとって大切な、収穫を祝うための1月半ばにあるお祭りです。「タイ」は「1月」という意味、「ポンガル」は「煮こぼす」という意味です。

 西洋や日本の人にとっては1月1日が1年の始まりですが、タミル人にとってはタイ・ポンガルが1年の始まりです。この日には伝統的に、この時期に収穫したコメを使ってミルク・ライスを作り、太陽の神様に感謝をささげます(その際、伝統的な土鍋でミルクを煮こぼす方法でミルク・ライスを作ります)。

100128_web_article_photo_thai_ponga  写真の男の子は、ポンガルを祝う時に着る新しい服を買うために、薪を運び、売っているところです。私がこの男の子にポンガルについて尋ねると、「お店で米とミルクを買って、ミルク・ライスを作り、太陽の神様に感謝をします。前は自分の土地で収穫したコメを使ってポンガルを祝ったのですが、避難先から帰ってきてから、まだ自分の土地でコメを収穫できていません。だから、ポンガルを祝うために日雇いの仕事をしてお金を稼がなければいけないのです。」

 2年近くに及んだ避難生活からもとの居住地に帰った人々には、紛争で破壊された生活を再建する苦難に加え、降雨パターンなど気候の変化という課題も待っていました。

 気候の変化は、人々の生計活動の様式だけではなく、伝統行事にも大きな影響を与えています。ジェンは農業井戸の掘削を通して、気候変動に負けない生計活動を支援しています。

(デービッド、ワラチェナイ事務所 プロジェクト・オフィサー)

1月 28, 2010 緊急支援文化、生活、習慣 |

2010年1月14日 (木)

「新しい年、さらなる挑戦」

 明けましておめでとうございます。2010年のはじまりと共に、ジャパン・プラットフォームや皆さまのご支援により、北部にて新しい事業が始まりました。北部の避難民や帰還民に補完食料や衛生キット、緊急シェルターキットを5月末まで配布する予定です。

1001114_photo_1_20100105_tracto_bow  これに先立ち、皆さまのご支援を活用して、激しい戦闘のあったキリノッチ県で12月下旬より給水活動を開始しました。3000リットルの給水車2台を使って、2つの村に1ヶ月ほど給水します。給水車は日に2回から3回、水源と村々の水タンクを往復しています。

 キリノッチ県はこれまで国際NGOの活動が許されていなかった地域ですが、ジェンは水道局に給水車を提供し共同で活動する形をとることで、国連機関を除いて、国際NGOとしては他に先駆けて事業を始めることができました。まだまだ政府軍の管理が厳しく国際スタッフは入れないのですが、現地スタッフが給水先を見て周り、支援が人々に行きわたっているかどうかを確認しています。

100114_photo_2_20091221_kilinochchi  戦闘地域であっただけに、戦闘の爪あとが各地に残っています。これは、キリノッチの市内の倒壊した給水塔です。

100114_photo_3_20100105_water_board  また、水道局の事務所も屋根などが壊れてしまい事務所として使えない状態です。

100114_photo_4_20091221_a9_vanni_ph  家が壊れているため簡易テントをたて集まって生活している人々もいます。

 戦闘があった地域への帰還はこれから本格化します。家や村を追われた人々が安心して村に戻って生活を再開できるように、ジェンは今年もスリランカでの支援を続けていきます。今年もご支援をよろしくお願いいたします。

1月 14, 2010 北部緊急支援 |