« 2009年10月 | トップページ | 2009年12月 »

2009年11月26日 (木)

【東部】帰還地の人々の生活

091126_2009107_lhood02_perilavely_0  先日、事業地へ向かう途中、自転車に重そうな薪を乗せて運んでいる男性を見かけました。尋ねてみると、次のような話をしてくれました。

 「午前中のうちにこの薪を売りたいので、街まで運んでいるところです。もし売ることができなければ、私の家族は、今日食べるものがありません。娘を健やかに育てたい一心で、重い薪を運んでいます。」

 ジェンが生計回復支援事業を行う地域には、このように不安定な収入源に頼り、なんとか生活している人がたくさんいます。わたしたちは、農業用の井戸の建設を通して、人々が安定して農業で生計を立てられるようになることを目指しています。

 バティカロア県は2007年に反政府勢力が掃討され、政府により統治されるようになりましたが、完全に復興するまでには息の長い支援が必要です。今後ともご支援をよろしくお願いいたします。

 (ワラチェナイ事務所フィールド・アシスタント ジーワダルシャニー)

11月 26, 2009 文化、生活、習慣東部帰還民支援 |

2009年11月19日 (木)

コロンボ・プチマラソン

091112_dsc00535_2  コロンボ・プチマラソンに出ました。

 先日の日曜日、友人の誘いでコロンボ・プチマラソンに出ました。コロンボの商業の中心地にほど近いベイラ湖の周りを一周する約6kmのコース。曇り空から小雨が降る絶好のマラソン日和でした。

 スタート時間の9時を過ぎても、道路規制の調整ができていなくてなかなかスタートせず、いざスタートとなっても何だかなし崩し的にスタートしてしまうあたりが「スリランカ式だなぁ」と思いつつ、6kmの旅の始まり。

 交通規制は一応されているものの、古ぼけた大型バスがスピードを上げて埃を舞い上げながら通り抜けたり、役場の職員が道端で清掃をしていたり、収集される生ごみをカラスが狙っていたり、露店に人が集まったりと、普段と変わらないコロンボの片隅の風景でした。普段と違うことは、こちらは走っているので、排気ガスと生ごみの臭気のカオスが疲れてきた身体にこたえることです。。。

 気持ち的に負けそうになってくると、沿道に集まり見物している地元の青年たちが、伴走して水をかけてくれたり、励ましてくれたりと、素朴で人間味あふれるコロンボの一面に救われます。暖かい声援(?)に支えられて何とかゴール。

 普段の仕事とはまったく違う視点で、ディープなコロンボを体験した貴重な機会でした。何となくご当地マラソンの醍醐味に目覚めた気がする今日この頃です。

 (プログラム・オフィサー 山中嶋 美智)

11月 19, 2009 事務所・スタッフ文化、生活、習慣 |

2009年11月12日 (木)

【北部】北部の状況

091112_dsc00535  先月より、ワウニア県で避難していた人々の解放・帰還が進んでいます。一時、26万人を超えていたワウニア県内の避難民が、現在約15万人になりました。

 帰還は、スリランカ政府が主導で行っています。まずは、直接は戦闘地にならなかった場所への帰還が行われ、さらに北部のかつて反政府勢力が支配していた地域も、地雷除去が完了した場所から、徐々に帰還が許され始めたのです。

 ジェンは今年の6月より、避難民キャンプで給水活動を行ってきました。飲料水は命にかかわるものです。そのため、キャンプで暮らす人々がいる間、今後もしばらくのあいだは人道的観点から給水活動を継続しつつ、帰還・再定住を後押しするようなアプローチで支援を行っていきたいと思います。

11月 12, 2009 北部緊急支援 |