事業に参加した人々の声
前回の支援速報で、東部での新しい事業についてお知らせしましたが、事業終了後には、その成果を評価するために、事業に参加した人々から話を聞きます。今回は、これまで行ってきたフェーズ1の成果をヒアリングするために訪れた村で、そのひとりであるセランさんに話を伺いました。
「私はムリワトゥワン村の漁業協同組合の組合員です。長く続いた紛争や避難生活によって、漁具を含む財産をすべて失ってしまいました。2008年の5月にムリワトゥワン村に戻ってきたときには、道具もないままで、精神的にも非常につらく、生業である漁業を始められる状態ではありませんでした。
しかし、ジェンは漁協に対して、カヌーや漁網を提供してくれました。私は現在、そのカヌーを使って得た収入で家族の生活をまかなっています。その上、漁協にお金を納め、そのお金を使って漁協の中で補助が必要な人のために役立てることができています。
金銭的、精神的にも余裕をもてるようになったので、これまで生で売っていた魚を、干物にして売りはじめました。干物は生の魚よりも高く売ることができるのですよ」
事業期間を通して、セランさんはとても前向きになったと思います。新しい事業でも、人々やコミュニティが元気になるように支えていきたいと思います。
(コーメーシュワラン、ワラチェナイ事務所フィールド・オフィサー)