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2009年8月13日 (木)

ともに支えあう暮らし

 JENは、紛争と津波による被害をこうむった東部バティカロア県・ワカライ郡で、復興から取り残されがちだったサラティブ村において、トイレ建設と衛生教育の事業を実施しています。

 この事業は50世帯を対象にしており、住民の積極的な参加によって支援が進んでいます。たとえば、トイレのピットになる部分を掘る作業は、住民自らに行ってもらえるようお願いしています。

090813ptt_wab_article_photo_2  写真の女性、ダルマニンガム・ニロジニさんはだんなさんを亡くし、一人で子どもを育てています。彼女にとって、このような建設の作業をすることは、難しいことです。トイレの建設を開始するにあたって、ジェンは5世帯の住民からなる小さなグループを作るよう、促しました。小グループの中で、お互いに助け合う仕組みづくりです。同じグループの男性が穴掘りを手伝いに来てくれ、ニロジニさんは無事に穴掘りを終えることができました。炎天下で作業を終えた隣人に、彼女は嬉しそうに水を差しだしました。

 このように、事業参加者のコミュニティが、自分たちで問題解決ができるような仕組みを人々とともに育てていくことが、ジェンの支援事業の特徴です。

(スジダラン、ワラチェナイ事務所フィールド・コーディネーター)

8月 13, 2009 東部帰還民支援 |