みんなで支援
6月にジャパン・プラットフォームや支援者のみなさまの協力で始まったワウニア県での避難民に対する緊急給水事業。乾季真っ只中の今、給水に必要な水をどこから確保するか、ワウニア県の水道局はいつも頭を悩ませています。
飲料用の水は、川の水をろ過装置できれいにするか、既存の農業用井戸や新設井戸から取水して塩素消毒をして配られています。ジェンは水道局が指示する取水ポイントから避難民キャンプ内の給水ポイントまで水を運んでいるのです。
1枚目の写真は取水専用の井戸です。水道局は避難民キャンプの周辺にある溜池の近くなどにこのような井戸を作っています。この井戸から電気ポンプで水をくみ上げて給水車に注いでいます。
2枚目の写真のおばあさんは、なんと、この電気ポンプのオペレーター。年齢は70歳。作業は、ポンプスイッチをつけたり消したりする作業なのですが、朝6時から夕方8時まで働いているそうです。この井戸のすぐそばに住んでいて、若干のお給料を水道局からもらっています。
今回の緊急支援はこのように、スリランカ政府の水道局からキャンプ近くに住まうおばあさんまで、いろいろな人々がいろいろな形で連携しながら進められています。