境界線
緊急支援を始めたワウニア県に入るには、途中にある街の検問所を通らなければなりません。ここまで乗ってきた車両のままワウニアに入る手続きは難しく、まずは検問所の手前で車を降ります。そして、県内に入るための手続きを済ませたあと、ワウニア側で手配した車両に乗り換えます。
検問所に着くと、目に入るのは現地の人々の長い長い列でした。我々もその列に混ざって待つことしばし。
猛暑の中、重い荷物を担ぎ、大勢の人とともに並びます。とにかく待ちました。やっとのことで、荷物検査と身体検査の場所にたどり着きました。検査を終えワウニアへの入域許可証を見せて、入国審査書のような書類を提出します。この一連の作業を済ませ、ようやく証明書を受け取ります。ワウニアから出る際には、この証明書を提出しなければなりません。これでようやく検問終了。
わずか300メートルほどの間に、国境を越えるとき以上の見えない境界線による隔絶を感じ、コロンボでの祝賀ムードが遠い世界のことのように思われました。時間のかかるさまざまな手続きをしながら、緊急支援を行うという実感とともに、その難しさを感じています。このような煩雑な手続きと並行して、スタッフは水を待ち続ける人びとのもとへ、給水活動を行う準備を着々と進めています。
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