一杯の水も逃さない
日本政府と支援者の皆さまのご協力で実施している東部キラン郡での事業は、10ヶ月の内、7ヶ月が過ぎました。今回は農業支援について報告します。
今年は、例年より降雨量が少なく、3月から4月、雨期の時期にも期待したほどの雨が降りませんでした。そこで活躍しているのが、JENが行っているビニール袋を使った農法です。この農法では、大規模にはできないものの、少ない水の量で効率的に農業が出来ます。従来のように地面に植えた場合は広い範囲に水をまかなければならないので、、大量の水が必要でした。
JENが提案したこの袋を使った農法では、1つの袋に対し1日コップ二杯の水で十分なのです。さらにこの水は野菜や、お皿、服を洗った水を使うという徹底ぶり。またこの農法は少ない土で行えるため、肥料の量も削減できるとういう一石二鳥の農法なのです。もともとこの方法は、今から行う家庭菜園で技術指導する予定でしたが、記録的な少雨のため、急遽、農業支援でも活用しました。この袋で育てている野菜は順調に成長し、トマト、オクラ、なす、チリなどが収穫時期を迎え、次々と収穫されています。
JENはこのように、現地の環境の変化に応じて最も適した方法を提案し、最大限の成果を得られるように努力しています。
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