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2009年1月22日 (木)

コミュニティの再生

090122_mofa_chabo_20090120_fcs_ws_4  キラン郡の帰還地にある、ワハネリ湖の漁業協同組合に対する支援のためのワークショップを開催しました。この地域にはふたつの漁協があります。ひとつはもとあった漁協から帰還後に分かれて独立した漁協、もうひとつは、過去の避難生活のたびに活動が中断し、現在うまく機能していない漁協です。

 参加者たちを小さなグループに分けます。最初に共同作業でパズルを完成させ、団結することの強みを確認します。そしてワークショップが始まりました。

 ワークショップ経験が豊富な講師が、このようなグループ活動を交えるのです。参加者たちをうまく惹きつけながら、漁協の機能、マネージメント人員の役割と責任、資金管理の方法などについての講義を行いました。
講義を聴く参加者たちは、真剣そのもの。「今日学んだことを活かして、漁協を再生・発展させていきたい」と話してくれました。

 紛争では、建物や生計手段が失われてしまうという物理的な被害に加え、コミュニティの機能が失われてしまうという、目に見えにくい被害も起こります。住民ひとりひとりが、自信を持って地域社会を再生・発展させていけるように「支える支援」を続けていきたいと考えています。

1月 22, 2009 東部帰還民支援漁業支援 |

2009年1月 8日 (木)

新年を迎えたスリランカ

090108_20081210_chenna_cultivation_   みなさま、新年おめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。スリランカでは年明け早々に、政府軍が反政府勢力の中心地である北部のキリノッチを攻略し、政治的に大きな動きがありました。引き続き情勢を注意深く見守り、必要が生じた際は、迅速な支援が行えるよう備えていきたいと思います。

 昨年から引き続き支援をしている東部の帰還民も、いまだ厳しい生活を余儀なくされています。帰還から半年が経過したため、国際機関からの食糧援助は終了し、政府からの食糧援助にも限りがあります。そのため、1日に1食しか食べられない人も多くいます。今月の終わり頃までには、雨期の始まりとともに種まきをした作物が収穫できる見込みでですが、収穫までの今が辛い状況です。

 ジェンは現在、トウモロコシの収穫をしたころに種蒔きを始める、農業復帰支援の第2弾に取り掛かりました。

 今年も、忘れられがちな人々には継続的な支援を、新たに生じるニーズには迅速な支援を行えるよう、努力していきたいと思います。

1月 8, 2009 東部帰還民支援農業支援 |