コミュニティの再生
キラン郡の帰還地にある、ワハネリ湖の漁業協同組合に対する支援のためのワークショップを開催しました。この地域にはふたつの漁協があります。ひとつはもとあった漁協から帰還後に分かれて独立した漁協、もうひとつは、過去の避難生活のたびに活動が中断し、現在うまく機能していない漁協です。
参加者たちを小さなグループに分けます。最初に共同作業でパズルを完成させ、団結することの強みを確認します。そしてワークショップが始まりました。
ワークショップ経験が豊富な講師が、このようなグループ活動を交えるのです。参加者たちをうまく惹きつけながら、漁協の機能、マネージメント人員の役割と責任、資金管理の方法などについての講義を行いました。
講義を聴く参加者たちは、真剣そのもの。「今日学んだことを活かして、漁協を再生・発展させていきたい」と話してくれました。
紛争では、建物や生計手段が失われてしまうという物理的な被害に加え、コミュニティの機能が失われてしまうという、目に見えにくい被害も起こります。住民ひとりひとりが、自信を持って地域社会を再生・発展させていけるように「支える支援」を続けていきたいと考えています。