ひと時で終わらないために
JENはバティカロワ県ワカライ郡で、5つの漁協において、住民の生計向上に向けた意識改革のためのワークショップを開始しました。帰還民支援事業の一環として、住民のキャパシティー・ビルディングを目的に行われています。
事業地のワカライ郡はスリランカの東部に位置し、90年代から政府とタミル人反政府組織タミール・タイガーとの戦闘の舞台となってきました。これに追い討ちをかけるように、2004年12月の津波、2007年1月の政府による反政府勢力の掃討作戦が行われました。
ワカライの住民は、過去20年間で8回もの避難と帰還を繰り返してきたのです。帰還した住民には、今回の平和も「いずれ、ひと時のもの」、といった平和に対する不信感や、自立復興への諦め感があります。こうした不信感を取り除くためには、住民が自立復興への希望を持ち、自信を取り戻すことが必要です。
ワークショップでは、JENが派遣する専門家が、互助会の機能と意識改革について、各漁協で50人から80人の住民を相手に講義を行いました。講義の中で、ゲームなどを交えることによって参加者の興味を引くことができました。
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