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2007年9月27日 (木)

津波被災者生活再建支援事業終了

 昨年の10月以降外務省の支援によって実施していた南部ハンバントタ県での津波被災者を対象にした生活再建支援事業が、9月22日を以って終了致しました。

 この事業では、新たに開拓された13箇所の再定住地において、職業訓練や児童の課外活動、精神的なカウンセリングを行ってきました。それぞれの再定住地では、訓練中に率先して住民をまとめる人や訓練終了の式典では感謝の気持ちを伝えてくれる人など、陽気で個性のある人々がいて、とても懐かしく思い出されます。

 ジェンからも1箇所の再定住地に2ヶ月間に渡ってソーシャルワーカー、インストラクター、心理カウンセラーなど多くの職員が出入りしていた為、住民との間に信頼関係を築くことができました。出身村が異なる人々が共に生活している場所もありましたが、この事業を通して住民の間にまとまりができていく様子が感じられました。

 職業訓練終了後の調査においては、住民が事業で得た知識や技術を生かしながら、野菜の収穫を増やしたり、魚網の修復を通して収入を得ている様子が記録されています。まだ、津波からの完全な復興には長い道のりがありますが、彼らにはこの調子で頑張って欲しいと思います。

 一方、本事業終了によって2年以上ジェンの事業に関わってきた多くのスリランカ人職員との契約も終えることになりました。彼らの活躍なくして事業の成功はなかったので感謝すると同時に、今後他団体に移っても同様に活躍してくれる事を期待しています。

皆様からも長期に渡りご支援を頂きまして、誠に有難うございました。

9月 27, 2007 緊急支援 |

2007年9月13日 (木)

バティカロアの訓練所建設にむけて

Puliyankandaladi_village8  ワカライ郡で、事業の一環として職業訓練(魚網作り)を実施することになりました。しかし2004年の津波被害、長きに渡る戦闘により、訓練に使用できる適当な施設が残っていません。そこでプレハブ構造の訓練所を建設予定です。

 しかし、ここで問題となるのが物流です。

 一棟あたり5トン相当の建材を、対象となる10の村に届けるために、大型トラックとクレーン付き小型トラックを手配します。現地へのアクセスが悪いため、業者の多くは引き受けることに躊躇気味でしたが、ようやくバティカロア県内で実績のある建材輸送業者と折衝が始まりました。

 避難民の方がたが帰還されて、既に6ヶ月(*)経ちましたが、本格的な復興には、まだまだ時間がかかります。皆さまの継続的なご支援を宜しくお願いします。Broken_village_by_war

*ワカライ地区(バティ北部)への帰還。他地域への帰還は3ヶ月ほど遅れた。

9月 13, 2007 魚網作り緊急支援 |