津波被災者生活再建支援事業終了
昨年の10月以降外務省の支援によって実施していた南部ハンバントタ県での津波被災者を対象にした生活再建支援事業が、9月22日を以って終了致しました。
この事業では、新たに開拓された13箇所の再定住地において、職業訓練や児童の課外活動、精神的なカウンセリングを行ってきました。それぞれの再定住地では、訓練中に率先して住民をまとめる人や訓練終了の式典では感謝の気持ちを伝えてくれる人など、陽気で個性のある人々がいて、とても懐かしく思い出されます。
ジェンからも1箇所の再定住地に2ヶ月間に渡ってソーシャルワーカー、インストラクター、心理カウンセラーなど多くの職員が出入りしていた為、住民との間に信頼関係を築くことができました。出身村が異なる人々が共に生活している場所もありましたが、この事業を通して住民の間にまとまりができていく様子が感じられました。
職業訓練終了後の調査においては、住民が事業で得た知識や技術を生かしながら、野菜の収穫を増やしたり、魚網の修復を通して収入を得ている様子が記録されています。まだ、津波からの完全な復興には長い道のりがありますが、彼らにはこの調子で頑張って欲しいと思います。
一方、本事業終了によって2年以上ジェンの事業に関わってきた多くのスリランカ人職員との契約も終えることになりました。彼らの活躍なくして事業の成功はなかったので感謝すると同時に、今後他団体に移っても同様に活躍してくれる事を期待しています。
皆様からも長期に渡りご支援を頂きまして、誠に有難うございました。