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2007年7月19日 (木)

トレーニング終了

 6月27日、JENのハンバントタ県での職業訓練が幕を閉じ、JENスタッフと村人たち合同で終業式を行ないました。

 簡単な挨拶の中で、JENスタッフが村人に尋ねます。

「訓練を終えて、以前よりも前向きな気持ちになれましたか?」

シンハラ語に訳され、事業参加者たちにその意味が伝わると、次々に手が上がりました。

JENの事業は、職業訓練を通して生計回復を促すだけではありません。同じ被災経験を持つ人たちとの共同作業や、必要に応じてカウンセリングを行ないながら自立心や人生への希望を取り戻すことも重視しています。その効果が、参加者のまっすぐ上げられた手、終業を喜ぶ拍手と笑顔にあらわれていました。

ハンバントタ県での支援はこれで一段落ですが、JENはこれからもスリランカでの活動を継続していきます。一人でも多くの方に支援の手が届くよう、これからも皆さんのご協力をよろしくお願いします。

7月 19, 2007 心のケア |

2007年7月 5日 (木)

癒される日がくることを

Mofa2_p3_cfv_270607_end_fntraining13  6月27日、職業訓練の第三期が終業式を迎えました。事業地4村のひとつで終業式を終えた後、車に向かった時のことです。

 道を挟んだ隣村の男性が、何やら叫んでいました。すると、通訳を介して男性の状況が明らかになりました。この男性は津波被災で子ども2人を失い、家屋、船・漁の道具など生計手段を全て失ったそうです。さらに話を聞くと、強いアルコールの匂いと共に、止め処ない憤りと痛みが溢れていました。隣の村は支援を受け、自分の村が除かれたと言いました。

 JENは公平中立を期すため、各村の規模・被災程度・人口構成・被災前後の経済状況の変化など、多くの要素から支援対象の村を決定します。この男性の村は、調査の結果、支援対象から外れていたのです。

 道路を挟んだ村で活発に行なわれる職業訓練。にぎやかな空間。楽しそうな人びとの声と笑顔。そこで男性が抱いたのは、やり場のない不満と怒りでした。

 私たちには、静かに男性の話を聞き、自分たちの力不足についてただ謝罪するだけでした。私たちの判断が生んだ周囲の影響に、多くを学んだ瞬間でした。「JENが、男性の望む物資を与えたとしても、津波が残した傷跡を癒すことはできない」と。

7月 5, 2007 心のケア |