野生動物との共存
JENが現在支援活動を行っている津波被災者用の再定住地区は、ジャングルを切り開いて開拓された場所です。この地で実施している家庭菜園事業の受益者の悩みの一つは、せっかく収穫した野菜や果物が水牛や猿、象などに食べられてしまう事です。
近くには野生動物の自然公園もあり、体長1メートルはあろうかという大トカゲや3メートルは軽く超えているヘビなどに出くわす事もしばしば。JENのハンバントタ事務所の庭にもよく猿が出没して木の実を食べていますし、再定住地付近のゴミ捨て場では生ゴミを漁っている野生の象を頻繁に見かけます。
しかし、考えてみればこの辺りはもともと動物たちの生息地で、彼らも再定住地区建設によって住みかを奪われた津波の被災者です。象による死者が出るなど問題は深刻ですが、今後彼ら動物とどのようにうまく共存していくかも考えていかなければならないでしょう。