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2007年3月22日 (木)

悪童の村

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ある漁網指導員の話。

「初日、私が訓練を終え、村を出ようと車に乗り込むと、少年たちが『町まで乗せて』と頼んできました。彼らだけを特別扱いできなかったため断ると、『もう来るな!!』と言われてしまいました。」

彼以外の他のスタッフからも次々と、同様の意見が寄せられました。

とあるJEN事業村での事です。

心理学の専門家の分析によれば、

①漁師である彼らの父親は家を空けがちで、厳しいしつけを知らずに育った、

②アルコール依存の父親が、意味もなく暴力を振るうので、子どもたちも情緒不安・根強い不信感がある

彼らのこうした態度は、①、②が原因のようです。

そんな彼らに対しJENスタッフが心掛けてきたのは、子どもたちの中に入って話を聞き、彼らの態度をとがめるのではなく、一人の人間として個性を尊重し、子ども扱いしないといった基本的な事でした。

そして約1月後、「悪童の村」に何が起こったでしょうか…?

放課後の課外活動では、開始時間前に子どもたちが集まり、指導員の到着を待っているそうです。

ひとたび信頼関係ができあがると、彼らは元の「明るく開放的な少年たち」に戻り、今では家庭でのトラブル、進学・就職などへの不安、被災のトラウマなどを相談してくれるようになりました。

JENスタッフは、心のケアを一番に考えて子どもたちと向き合い、今では子どもたちのよき相談相手となりました。

3月 22, 2007 心のケア文化、生活、習慣 |

2007年3月 8日 (木)

ボーダーを越えて

Jpf_2207  現在JENが野菜栽培を実施している、マルガンプラ/メッツェラナ再定住地域には、被災者が異なる地域から移住してきたこともあって、村人間であまり交流がありませんでした。出身地毎にかたまり派閥ができていたのです。訓練開始当初もその仲間意識に阻まれて、ソーシャルワーカーの勧める、受講生全員が混然となっての作業がし辛い雰囲気がありました。

 しかし暑い屋外の作業で共に鋤を振るい、共に水を運んで、相互扶助の精神が芽生えると、家庭問題や子どもについて、また苦労話など、村人の間で会話が弾むようになりました。そしてそこには、派閥を超えた助け合いを促す、ソーシャルワーカーの何気ない「後押し」があったのです。

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3月 8, 2007 心のケア |