2005年11月24日 (木)
2005年11月10日 (木)
男性に好評なカウンセリング
JENは職業訓練活動を終える際に、各村に活動についてのアンケート用紙を配ります。その際、面白い共通点を見つけることができます。
「魚網作り」の村は、参加者の多くが男性ですが、「ココナッツ・ロープ作り」は参加者のほとんどが女性です。多くの場合、魚網作りの村の男性は一番面白かった活動内容として「カウンセリング」をあげます。これに対して、女性は「ロープを使ったマット作りの作業」など、作業の内容に参加する面白さをあげる人が多いのです。
スリランカの男性、特に漁師は、自分の辛い気持ちを表現したり、人に打ち明けたりすることはほとんどないそうです。そうはいえ、津波で家族や家を失い、辛い気持ちを抱いていることには変わりがありません。魚網作り参加者のアンケートには、「カウンセリングを通して、初めて自分の気持ちを吐露することができ、気持ちが軽くなった」という感謝の声が多く寄せられています。
2005年11月 3日 (木)
1人で泣く
津波被災者は、不便な避難生活、急激に落ち込んだ経済状態、今後の生活不安からストレスがたまり、いらいらや落ち込みがすすんでいます。
同様に、子どもたちも、津波のショックとそれに伴う生活の急激な変化に戸惑い、フラストレーションを抱えています。子どもは自分の気持ちをうまく言葉で表現できない分、よりきめ細かいケアが必要となります。
津波で父親を亡くしたある少女は、「自分が父を思い出して泣くと母も泣き出して辛くなる。だから、夜寝るときにだけこっそりとわからないように泣くようににしている」と、ソーシャル・ワーカーに打ち明けました。
ソーシャル・ワーカーは、家族や友達にいえない子どもの思いや悩みを引き出し、ケアを与える重要な役目を果たしています。


