村の連帯
津波被害により、被災者の人たちが失ったのは、家族、家、仕事、収入だけではありません。これまで村の中にあった連帯や結びつきまで失ってしまった村が少なくありません。
津波直後、被災者達は辛い気持ちを分かち合い、助け合いながら避難キャンプでの共同生活を送りました。しかし、その後、支援団体や政府からの支援物資の分配を巡り、被災者の間で不信感、妬みが生まれるようになりました。数に限りがあるため、支援物資が村人全員に届くことはまれです。支援物資が届いても、一部の強いグループばかりがいつも物資を独占してしまい、弱いグループの人達が何ももらえないというケースも多くあります。
JENは、村の連帯や人間関係を損なうことがないよう配慮して支援活動を行っています。支援活動を実施する際は、まず村の中に委員会を立ち上げ、住民の話し合いのもとで公平に参加者が選ばれるよう気を配っています。
JENの活動(共同作業とグループカウンセリング)により、被災者間にあった不信感が払拭され、失いかけていた村の連帯を取り戻すことができたという声が届いています。
10月 27, 2005 心のケア文化、生活、習慣 | Permalink
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