« 忘れられた村 | トップページ | 内陸部の津波被災者 »

2005年9月 9日 (金)

漁の再開と心の復興

2  スリランカの津波被災地ハンバントタでは、建物の修復が終わり、多くの被災者が避難キャンプから仮設住宅へ移り、少しずつ復興に向かってはいますが、今なお被災者の多くの人々はが将来の生活への不安を抱えています。

 被災前に漁で生計を立て家族を養っていた多くの男性は、「どうすれば漁を再開できるのか?」、「日雇い労働で今後家族を養っていけるのか?」などの不安や悩みをかかえ、また誰かに打ち明けることもできず1人で抱え込むケースが多いのです。 JENの魚網作りの職業訓練事業では、3人1組でロブスター漁の魚網作りを行なっています。作業をしながら仲間と話をし、そしてソーシャルワーカーが彼らの不安や悩みを聞き受けとめることで、気持ちが軽くなり、少しずつ前向きな考えを持てるようになっています。魚網が完成後には、自分達で作った網で皆で漁を再開し、収入を得ることができます。

 ソーシャルワーカーがこの男性たちの家庭を訪問したところ、妻や子どもたちから、夫(父親)がこの魚網作りのワークショップに参加してから明るくなったという報告がありました。

スリランカ津波被災者応援ツアー(11/19~24)参加者募集

アサヒコム「国際支援の現場から」 好評連載中!

9月 9, 2005 魚網作り |

コメント

この記事へのコメントは終了しました。