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2005年9月29日 (木)

JENの活動がスリランカ全国紙に掲載!

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  JENのスリランカの事業が、ハンバントタの全国紙(9月20日付ディバイナ新聞)に掲載されました。

    

                                  ~記事要約~
 「JENがハンバントタで実施している心のケアに重点をおいた職業訓練事業は、スリランカソーシャルワーカー協会と協力して実施しており、地域の人材を活用した新しい手法を使っている。
 シシラサガマ村では、野菜菜園に必要な道具が提供され、40家族が野菜菜園事業に参加している。麻袋に土と堆肥を入れ、その麻袋に野菜を栽培するという、最小限の水を使ってできる画期的な栽培方法である。また、ポリエチレン製の袋を苗床として使いトマト、ナスビ、とうがらしなどを栽培している。

 ココナッツ・ロープ作りでは、各村でクラス毎に30の村人が参加している。参加者らは自分たちで作ったココナッツ・ロープからマットなどの製品を作っており、今後販路を拡大していくことを期待している。
 漁村では、ロブスター漁の魚網支援をしており、この事業では魚網を直接支給するのではなく、魚網を作ることから始めている。

 参加者の1人プレマダサ(T.M.Premadasa)さんにインタビュー、『魚網も何もかも津波で流されてしまい、とても落ち込んでしまった。政府から支給される5,000ルピー(日本円で約5,500円)の支援金以外何も支援がなかった。JENがこの村で支援活動をしてくれたおかげで、5,000ルピー以上の支援を受けることができた。3人1組となって魚網を作り、魚網を完成し、今はこの網を使って4人の仲間と漁に出ている。JENが私たちの村で支援してくれたことで、みな将来に希望を持つことができるようになった。』

 スリランカソーシャルワーカー協会メンバーも現場レベルで事業に参加しており、JENのスタッフ共に地元のコミュニティーと密接な関係を築いている。今後も協会と協力体制のもと、事業を実施していく予定である。」

スリランカ津波被災者応援ツアー(11/19~24)参加者募集!

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9月 29, 2005 心のケア魚網作り | | コメント (0)

2005年9月22日 (木)

内陸部の津波被災者

3  JHP・学校をつくる会の皆さまのご寄付により、津波教育支援として、ハンバントタにある3つの学校(ナマダガスウェワ校、ゴンノルワ校、ロッタウェラ校)にシーソー、ジャングルジム、ブランコ等3種の遊具を設置しました。これらの学校は内陸にあるため、直接の津波被害はありませんでしたが、子どもの親は農業を営んでおり、野菜を売りに朝市に来ていたところ津波に遭い、命を失いました。

2  内陸部にある学校は貧しく、しかも辺鄙な場所であるため支援が行き届いていません。今回のご寄付は、津波の被害にあった子どもと、そうでない子どもが一緒に遊べるものを、という学校の要望にこたえたものです。新学期が始まり、ぴかぴかのシーソーやジャングルジムで遊ぶ子どもたちの笑顔ははちきれんばかりです。

 JHP・学校をつくる会の皆様、ご支援ありがとうございました。

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9月 22, 2005 教育支援 | | コメント (0)

2005年9月 9日 (金)

漁の再開と心の復興

2  スリランカの津波被災地ハンバントタでは、建物の修復が終わり、多くの被災者が避難キャンプから仮設住宅へ移り、少しずつ復興に向かってはいますが、今なお被災者の多くの人々はが将来の生活への不安を抱えています。

 被災前に漁で生計を立て家族を養っていた多くの男性は、「どうすれば漁を再開できるのか?」、「日雇い労働で今後家族を養っていけるのか?」などの不安や悩みをかかえ、また誰かに打ち明けることもできず1人で抱え込むケースが多いのです。 JENの魚網作りの職業訓練事業では、3人1組でロブスター漁の魚網作りを行なっています。作業をしながら仲間と話をし、そしてソーシャルワーカーが彼らの不安や悩みを聞き受けとめることで、気持ちが軽くなり、少しずつ前向きな考えを持てるようになっています。魚網が完成後には、自分達で作った網で皆で漁を再開し、収入を得ることができます。

 ソーシャルワーカーがこの男性たちの家庭を訪問したところ、妻や子どもたちから、夫(父親)がこの魚網作りのワークショップに参加してから明るくなったという報告がありました。

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9月 9, 2005 魚網作り | | コメント (0)

2005年9月 8日 (木)

忘れられた村

050907_02   ココナッツロープ作りを行っている村の1つにモラカティヤーラ村があります。この村の受益者は、津波で家が壊れ、混乱のさなか、出来たばかりの公共アパートに避難し、そのままそこに住みつくことになりました。正式に登録した居住者でないため、政府や支援助団体からの支援が十分行き届いておらず、いわば「忘れられた」村でした。

 JENが訪れた時も、「ある団体が、ボートと網を全員にくれると約束したのに、その後何の音沙汰もない」、「外国の団体は来ても写真だけとって帰っていく」と支援団体や政府の支援へ強い不満、不信感をあらわにしていました。公共アパートといっても、4畳半ほどの狭い部屋が2つに台所だけ。ここで一家5人が半年以上の避難生活を続ければ、プライバシーのなさ、新しい家にいつ移れるのかわからない不安、ストレスでいらいらが募ります。

 事業開始当初は、人々は険しい表情をしていて、黙々と作業を行っていました。日々の作業とグループカウンセリングを通して、少しずつ表情が生き生きし、あちこちから笑い声が聞こえるようになって来ました。不便な避難生活のストレスを忘れ、仲間と共に作業するひと時が、前向きな力を取り戻すための確実な一歩となっています。

 

9月 8, 2005 心のケア漁業支援 | | コメント (0)

2005年9月 1日 (木)

世界にたった1枚のマット

050831_02  JENがココナッツ・ロープ作りの職業訓練活動を行ったスリヤワラナ村の参加者からJENの事務所にプレゼントが届きました。

 自分たちで編んだココナッツ・ロープで作った、JENの文字入りマットです。この活動に参加できたことへの感謝の気持ちを表すため、全員で協力して作ってくれたということです。世界に1枚しかないJENの名前入りココナッツ・ロープマットは、現在JENの事務所に飾られています。丁寧に編まれたロープの1本1本から、現地の人たちの温かい思いが伝わってくるようです。

9月 1, 2005 事務所・スタッフ | | コメント (0)