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2005年5月26日 (木)

心のケアプロジェクト

050525  JENが現在行っている職業訓練、子どものスポーツの各活動には、インストラクターと共にソーシャル・ワーカーが配置されています。

 ソーシャル・ワーカーは、活動中の子どもを含めたJENの事業に参加した人々の様子を観察し、声をかけ、人々の悩み、心の声に耳を傾けます。毎日同じ時間を過ごすことで、人々は次第にソーシャル・ワーカーに心を開くようになってきています。はじめは黙々と作業を行い、他の人に話をすることもなかった人々が、今では津波のこと、家族のことさまざまなソーシャル・ワーカーに相談をするようになりました。特に、心のケアが必要と認められたケースについては、現地心理学専門家チームが、それぞれの家庭を訪れ、個別、家族カウンセリングを行っています。

 マスカウンセリングと呼ばれる集団でのカウンセリングも行っています。マスカウンセリングは、歌や、ロールプレイなどさまざまな手法を使って行われます。リラックスしたアットホームな雰囲気の中で行われ、心理学専門家が、さまざまな質問を投げかけ、それに参加者が答えるという参加型アプローチがとられます。「心が軽くなった」、「津波のつらい記憶を少しずつだが受け入れられることができるようになった」という声が届いています。

 また、ぜひ自分の家族にもこのカウンセリングを行ってほしいという要望もあがっています。心理学専門家からも、津波の被害を受けた人々に対する、こうした心のケアを広く進めていくことの必要性が指摘されています。

5月 26, 2005 心のケア | | コメント (0)

2005年5月19日 (木)

ロブスターが獲れました!

050518_01  津波の被害にあった人々の多くは漁業で生計を立てていました。こうした人々は津波により家族や家ばかりでなく、ボートや魚網も失ったため、収入源を絶たれてしまいました。

 JENが現在行っている心のケア活動の1つに、津波被害にあった漁師の人々を対象にした魚網作りの職業訓練があります。

 先日、魚網作りの事業地のカラマティヤ村で、インストラクターの指導により初めてのロブスター漁の魚網が完成しました。津波後、一日も早く海に戻って漁を再開したいと願っていた参加者は、この魚網で実際にロブスターが捕れるかどうか試してみたいとのこと。そこでその日の夜、早速仲間たちと漁に出かけました。結果、翌日7匹のロブスターが獲れました! 緑色で大きいこのイセエビは1匹1,500Rs(約1,400円)で売れるそうです。

 自分たちで完成させた魚網で漁ができた喜びが、皆さんのこぼれる笑顔から伝わってきます。

5月 19, 2005 漁業支援 | | コメント (0)

2005年5月12日 (木)

ハンバントタ事務所の新スタッフ

050512  事業地であるハンバントタ事務所に、新たに3名の現地スタッフが加わりました。

 カピラさん、サナタさん、サラサさんです。それぞれが、現在行われている「心のケア」事業の各活動(魚網編み、ココナッツ・ロープ作り、野菜菜園、子どもの課外活動)を担当します。3人とも地元ハンバントタ県出身で、毎朝125ccのバイクにのって元気に事務所にやってきます。彼らは長く現地NGOで勤務し、現場での経験も豊かです。

 やる気いっぱいのスタッフが加わり、パワーアップしたJJENのスリランカでの活動を今後もどうぞご期待ください。

5月 12, 2005 事務所・スタッフ | | コメント (0)