2009年7月 2日 (木)

水のニーズ

090528_low  6月30日現在、ジェンはスリランカ北部ワウニア県で14台の給水車を使った給水活動を行っています。

 ワウニアの避難民キャンプは、人が非常に密集して暮らしています。避難している人々の仮の住まいは薄いビニール・シートでつくられたテントで、この時期は風が非常に強く、ビニール・シートは頼りなげに風に翻っています。

 このキャンプ地が生活の場であるため、人々はテントの密集したこの場所で煮炊きをしなければいけません。そのため、キャンプは火事が起こる可能性が極めて高い状況にあります。

 先日もキャンプ内で火事が発生しました。この緊急事態に対応するため、キャンプ内の水タンクに給水する予定であったジェンの給水車6台が出動し、火を消し止め、何とか大事には至りませんでした。

 飲料水や洗濯・水浴びの水のニーズが高いのはもちろんですが、生活の様々な場面において水は必要不可欠なものであることを再認識した事件でした。

緊急支援への募金へのご協力をお願いいたします。

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7月 2, 2009 緊急支援 |

2009年6月24日 (水)

拡大する避難民キャンプ

 JENが緊急支援を開始したワウニア県では、大規模な避難民キャンプ「マニック・ファーム」から20kmほど離れたところに、新たなキャンプ地が造営されています。現在ワウニア市内の学校や公共施設に避難している人たちに移動してもらうため、新しい避難先が必要とされているからです。

 新たなキャンプ地は3つあり、そのうちのひとつのキャンプに暮らす人と話をすることができました。彼は、前の晩にワウニア市内の学校から移動してきたそうです。

 現在、そのキャンプには、約26,000人の同じような人々がいますが、新しく作られたキャンプであるために、マニック・ファーム以上に給水などの支援が届いていません。飲み水は給水されていますが、洗濯や水浴びに使う水は提供されていない状態です。

キャンプ内に設置された水タンクには、水汲みを待つ人の行列ができていました。話をしている間にも、避難民を乗せた大型バスが続々と到着し、着々移転が行われていました。

もうひとつの新しいキャンプは、造営中です。10日くらいで完成するそうで、完成したら避難民が移住してくるとのことでした。

現在2台あるジェンの給水車は、19日からマニック・ファームで給水を始めました。今後は、水が届いていないこの新しいキャンプ地への給水支援も行ってゆく予定です。

6月 24, 2009 緊急支援 |

2009年6月18日 (木)

【速報】 スリランカ北部緊急支援 ー 明日、給水がスタートします

 明日6月19日(金)より、7000リットル積載の2台でマニック・ファームにて給水を開始します。

 今回の緊急支援では、ジェンは給水車を18台準備しています。明日、そのうちの2台が支援をスタートすることになります。090618_water_truck_bowser_sample__2

 水不足が続くワウニア県の避難民キャンプに暮らす人々へ、ジェンは一日でも早く水を届け、安心して暮らせる環境づくりをお手伝いできればと願っています。

(写真:ジェンが準備している給水車と同モデル)

皆さまのご支援をよろしくお願いいたします。

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6月 18, 2009 緊急支援 |

境界線

090618sl_jpf1_north__meeting_with_t  緊急支援を始めたワウニア県に入るには、途中にある街の検問所を通らなければなりません。ここまで乗ってきた車両のままワウニアに入る手続きは難しく、まずは検問所の手前で車を降ります。そして、県内に入るための手続きを済ませたあと、ワウニア側で手配した車両に乗り換えます。

 検問所に着くと、目に入るのは現地の人々の長い長い列でした。我々もその列に混ざって待つことしばし。

 猛暑の中、重い荷物を担ぎ、大勢の人とともに並びます。とにかく待ちました。やっとのことで、荷物検査と身体検査の場所にたどり着きました。検査を終えワウニアへの入域許可証を見せて、入国審査書のような書類を提出します。この一連の作業を済ませ、ようやく証明書を受け取ります。ワウニアから出る際には、この証明書を提出しなければなりません。これでようやく検問終了。

 わずか300メートルほどの間に、国境を越えるとき以上の見えない境界線による隔絶を感じ、コロンボでの祝賀ムードが遠い世界のことのように思われました。時間のかかるさまざまな手続きをしながら、緊急支援を行うという実感とともに、その難しさを感じています。このような煩雑な手続きと並行して、スタッフは水を待ち続ける人びとのもとへ、給水活動を行う準備を着々と進めています。

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6月 18, 2009 緊急支援 |

2009年6月11日 (木)

【速報】 北部ワウニア県での緊急支援スタート

090528  北部ワウニア県での活動が始まりました。

 5月に内戦が終結し、祝賀ムードが冷めやらないコロンボでは、いたるところに国旗がはためき、先日は何度目かの大規模な祝賀パレードが催されました。

 一方で、前回の支援速報でもお伝えしたとおり、ワウニア県には北部の戦闘地域から逃れてきた約26万人の国内避難民がいます。JENは、多くの支援者の皆さま、そしてジャパン・プラットフォームの協力を得て、ワウニア県の避難民キャンプに住む人々のための、給水支援を始めることになりました。

 これまで行ってきた調査では、避難民キャンプはどこも収容能力を超える人々が暮らしています。水や食料をはじめ、生活に必要な物資のすべてが不足していることがわかりました。キャンプで生活する人々が、もともと住んでいた場所に帰還するまでのあいだ少しでも衛生的な生活を送れるように、キャンプ内の衛生状態を改善するために不可欠で最も緊急度の高い水の供給を通して支援していきたいと思います。

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6月 11, 2009 緊急支援 |

2009年5月28日 (木)

内戦の終結

090528_low  スリランカでは、19日に国会で行われた大統領の勝利宣言により25年にも及んだ内戦が終結しました。

 勝利宣言のテレビ中継に合わせて、コロンボ市内には国旗と大統領の看板がたくさん飾られ、事務所の近くでは祝福の爆竹が鳴り響いています。また、車の窓から体を乗り出して国旗を振り、叫びながら市内を周回している人々が多くみられました。コロンボ市内は勝利の喜びに包まれています。

 一方で、最後まで戦闘が行われていた北部地域では、2006年からの戦闘で約28万人の住民が避難生活を強いられています。反政府軍の支配地域から脱出し、政府軍に保護されるまで、住民は食料や水も充分にないまま避難を続けていました。中には健康状態が悪化した人々もいます。090528_low_2

 避難民の多くが、戦闘地域の南に隣接するワウニア県の避難民キャンプに収容されています。しかし、ここ1ヶ月で、一気に20万人も増えたキャンプでは、スリランカ政府や国連、NGOによる支援がなかなか追いつきません。仮設テントや簡易トイレの建設、水や食料、衣類、石鹸などの配布が急ピッチで進められていますが、林を切り開いて急造しているキャンプのため排水施設に問題が発生したり、支援物資の配布でも混乱したりしています。

090528_low_3  東部で活動しているジェンも、この北部ワウニア県にて緊急支援を行なうための調査を進めています。中でも特に緊急性の高い支援を見極めている段階です。引き続き、皆さまのご支援、よろしくお願いします。

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5月 28, 2009 治安, 生活、習慣、風土, 緊急支援 |

2009年5月14日 (木)

一杯の水も逃さない

090514__small_low  日本政府と支援者の皆さまのご協力で実施している東部キラン郡での事業は、10ヶ月の内、7ヶ月が過ぎました。今回は農業支援について報告します。

 今年は、例年より降雨量が少なく、3月から4月、雨期の時期にも期待したほどの雨が降りませんでした。そこで活躍しているのが、JENが行っているビニール袋を使った農法です。この農法では、大規模にはできないものの、少ない水の量で効率的に農業が出来ます。従来のように地面に植えた場合は広い範囲に水をまかなければならないので、、大量の水が必要でした。

090514_misspoomalarkirandsagricultu  JENが提案したこの袋を使った農法では、1つの袋に対し1日コップ二杯の水で十分なのです。さらにこの水は野菜や、お皿、服を洗った水を使うという徹底ぶり。またこの農法は少ない土で行えるため、肥料の量も削減できるとういう一石二鳥の農法なのです。もともとこの方法は、今から行う家庭菜園で技術指導する予定でしたが、記録的な少雨のため、急遽、農業支援でも活用しました。この袋で育てている野菜は順調に成長し、トマト、オクラ、なす、チリなどが収穫時期を迎え、次々と収穫されています。090514__small_low_2

 JENはこのように、現地の環境の変化に応じて最も適した方法を提案し、最大限の成果を得られるように努力しています。

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5月 14, 2009 野菜菜園 |

2009年4月30日 (木)

ひさしぶりに祝うお正月

090430_new_year_celebratiom_1304009  バティカロア県キラン郡で10ヶ月実施予定の事業も7ヶ月が過ぎようとしています。

 スリランカでは、4月13日と14日がシンハラ仏教とヒンズー教の正月にあたり、8割の国民にとって祝日です。

 ヒンズー教の住民が多いジェンの事業地では、今年は久しぶりにきちんとお祝いができる正月です。なぜなら、2006年は現地での武装勢力間による緊張が高まり家庭内でひっそりと、2007年と2008年は紛争のため避難地での生活でした。

 今年は古来の習慣にのっとってお祝いできました。再び始めた農漁業や出稼ぎで貯めたお金で新しい洋服や正月のお菓子を準備し、そして、ヒンズー教の寺院を訪れ祈りをささげました。その後、親戚や友人の家を自由に訪ね歩き、新年を祝いました。今年は戦闘や爆弾に怯えることなく、人々は心行くまで新年のイベントを楽しみました。090430_new_year_celebration_2009_ap

 今後も再び戦闘が始まることなく、人々が毎年自分たちの村で新年を祝うことができることを願うばかりです。

(写真1:ヒンズー教寺院にお参りする人々、写真2:正月明けにスタッフが村を訪問した際に出されたお祝いのお菓子)

4月 30, 2009 |

2009年4月16日 (木)

空港での戸惑い ~スリランカの新しいインターン~

はじめまして。
スリランカのコロンボ事務所で3月から12月までインターンとして勤務することになりました道正義隆(どうしょう よしたか)です。

JEN東京本部での研修を受け、先月スリランカに入りました。
スリランカに来て初めて驚いたのが、空港での厳重な警戒です。
日本と全く異なり、大きなライフル銃を持ったガードマンが各所に立っています。
私はその光景に戸惑いながら、なるべくガードマンと目を合わせないように離れて歩いていました。

すると、突然「STOP」と声をかけられました。
「何も悪さはしていないのに」と内心はらはらしていると、「ルートの逆走は禁止」とのこと。
何もなくてよかったと思いましたが、銃を持った人に呼び止められるのは緊張するものです。
私はすぐに元のルートに向かってUターンしました。

車で事務所に向かう途中にも、多くの検問がありました。
スリランカについて多少は調べてきましたが、
この時にあらためて「まだ紛争を行っている国に来たのだ」と実感しました。

多くのものが僕にとっては新鮮なスリランカ。
この新鮮さを大事にしながら残りの8ヶ月間、悔いのないようにできる限りのことに挑戦していきたいと思います。
よろしくお願いします。

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(写真:右・母親のようにいろいろ教えてくれるオフィス・アシスタントのプレマさん、
左・道正)

4月 16, 2009 治安, 生活、習慣、風土, JENスタッフ |

2009年4月 2日 (木)

日本大使館の視察

090402_20090304_vahaneri_eoj_monito  日本政府ならびに皆さまからのご支援で、東部バティカロア県での帰還民再定住支援事業を行っています。先日、在スリランカ日本大使館の担当者が、キラン郡の事業地を視察されました。

 ジェンが支援する農家の畑や、農業トレーニングの様子、同じくジェンの支援を受けた漁師が魚を捕っている灌漑湖などを見学されました。また、ジェンのフィールドオフィス(事業地にある事務所)で、「心のケア」活動で子どもたちが描いた絵を見ていただきました。

 担当の方から

「ジェンのスタッフは、支援を受ける人々との間に信頼関係をしっかり構築しているのですね」

と、おほめいただきました。

 支援を受ける人々の一番近くで多くの時間を過ごしながら行うジェンの「支える支援」は、ジェンがもっとも大切にしていることです。これからも、この姿勢を守りながら活動を続けていきたいと思います。

4月 2, 2009 心のケア, 東部漁村支援, 野菜菜園 |