2017年12月14日 (木)

家畜支援に参加する若者グループへ研修を実施しています

 パキスタンでは武装勢力の掃討作戦が展開されたことにより、避難を余儀なくされていた多くの人びとが、少しずつ故郷に戻っています。くわしくはこちらから。

こうした状況に対してJENは、連邦直轄部族地域(FATA)ハイバル管区への帰還民を対象に、支援者の皆さまと日本政府のご協力のもと、家畜を通じた生計向上プロジェクトに取り組んでいます。

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 JENは職を得ていない若者に対して3日間の起業家研修を実施しました。支援している地域では初めての試みです。
対象として20人を選びました。彼らは研修にとても興味をもっていました。

【若者たち】
20171214_pk_01_screening_2


 研修の内容は地元の市場との関係構築、これに私達がサポートしている人びとから集めた牛乳などを販売することです。何人かは避難する前、卵・野菜・小型家畜などの販売に携わっていました。

 若者達は積極的に研修に参加しました。この中で彼らと講師は活発に意見交換・質疑応答を行いました。

【研修の様子】
20171214_pk_02_training1_2

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 若者の生計について政府による支援は不十分で、FATAの状況では民間セクターのビジネスも不活発です。

 こうした現状では若者達は定職より起業を通じてより収入を得られますし、他の未就業の若者達を巻き込むこともできます。大きな可能性を秘めています。

 JENは今後も彼らを支援していきます。来年にフォローアップ研修を実施する予定です。

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12月 14, 2017 帰還民支援, 生計回復事業 |

2017年11月30日 (木)

FATAのスポーツ

 パキスタンでは武装勢力の掃討作戦が展開されたことにより、避難を余儀なくされていた多くの人びとが、少しずつ故郷に戻っています。くわしくはこちらから。

 こうした状況に対してJENは、連邦直轄部族地域(FATA)ハイバル管区への帰還民を対象に、支援者の皆さまと日本政府のご協力のもと、家畜を通じた生計向上プロジェクトに取り組んでいます。

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 人びとが帰還するようになってから、政府と人道援助団体は彼らが元の生活を取り戻すための支援を始めました。

 避難の前、人びとに人気があったスポーツはクリケット、ホッケー、バレーボール、サッカーでした。その中で特にクリケットは盛んでした。しかし、人びとは帰還後、生活を立て直すのに忙しく、スポーツを楽しむ余裕などありません。子どもたちは学校でスポーツを覚え、クリケットもしますが、学校施設や教育内容の整備も課題です。

 スポーツの必要性を鑑みて、政府は2016年11月に総合運動公園を建設しました。この公園は有名なクリケット選手にちなんで「シャヒッド・アフリディ総合運動公園」と名付けられました。クリケット場、サッカー場、バスケットボールコートなどが整備されました。また、子ども用の公園も作られました。太陽光発電で稼働する給水施設も備え付けられています。

 現在、この公園はそれほど活用されていませんが、将来、すべての人びとが帰還した後、利用者が増えるでしょう。FATAにもスポーツの才能をもった人びとがいると言われていますが、現在は資機材や施設の不足により、こうした人びとが能力を発揮できません。まだまだ先は長いものの、総合運動公園を第一歩として、国内的・国際的に活躍するスポーツ選手が出てくることが期待されます。

【総合運動公園の将来的見取り図】
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【クリケット場】
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【サッカー場】
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【バスケットボールコート】
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【太陽光発電式給水施設】
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11月 30, 2017 文化、生活、習慣 | | コメント (0) | トラックバック (0)

2017年11月16日 (木)

ギルギット・バルチスタンへの旅

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 パキスタンでは武装勢力の掃討作戦が展開されたことにより、避難を余儀なくされていた多くの人びとが、少しずつ故郷に戻っています。くわしくはこちらから。

 今回はいつもの活動紹介と異なり、パキスタンの北部、ギルギット・バルチスタンと呼ばれている地域をご紹介します。

 仕事に追われていた私はちょっと日常から抜け出そうと、友人達と小旅行に行くことにしました。都会の喧騒を離れた静かなところがいいということで、ギルギット・バルチスタンに行くことになりました。

 私たちはカラコルムハイウェイを通ってフンザに行きました(ちなみにフンザは「風の谷のナウシカ」に出て来る風景のモデルになっていると言われています)。カラコルムハイウェイはパキスタンと中国を結び、カラコルム山脈を通る道路で、世界で最も高い標高を走る舗装道路として世界の8番目の不思議と呼ばれています。
 道すがら、私達は世界で9番目に高いナンガ・パルバット山(標高8,125m)や27番目に高いラカポシ山(標高7,788m)を見ました。日暮れ時のラカポシ山山頂は絶景でした。

【カラコルムハイウェイ】
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【日暮れ時のラカポシ山】
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 そしてフンザに着いたのですが、ここに11世紀に建設されたアルティットフォート(要塞)や8世紀に建てられたバルティットフォートなどのシルクロード沿いの遺跡があります。ギルギット・バルチスタンは昔、多くの国に分かれ、その中でフンザは最も豊かな王国だったのです。

 その後、私達は中国との国境にも行き、2010年の地滑りでフンザ川がせき止められてできたアタバド湖などを見ました。

 フンザは静寂でした。夜は遠くの川の流れしか聞こえません。15時間かけて交通や工場などの喧騒を逃れてきましたが、まったく疲れを感じませんでした。

 会計オフィサー
 サマー・バット

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11月 16, 2017 文化、生活、習慣 |

2017年11月 2日 (木)

家畜市場のにぎわい

 パキスタンでは武装勢力の掃討作戦が展開されたことにより、避難を余儀なくされていた多くの人びとが、少しずつ故郷に戻っています。くわしくはこちらから。

 こうした状況に対してJENは、連邦直轄部族地域(FATA)ハイバル管区への帰還民を対象に、支援者の皆さまと日本政府のご協力のもと、家畜を通じた生計向上プロジェクトに取り組んでいます。

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 畜産が盛んなFATAを含むパキスタン北西部では毎週、家畜市場が開催されています。ハイバル管区では、武装勢力掃討作戦前は管区の中で市が開かれていましたが、現在は同管区の入口で行われています。

 毎週木曜日に多くの家畜が取り引きされています。人びとはさまざまな牛や羊、ヤギを持ち込みます。

 この市場は政府が管理しており、販売者は大型家畜1頭に対しては200~300ルピー、小型家畜1頭については50~100ルピー(いずれも日本円でほぼ同額)を登録料として支払います。毎回、約300頭の大型家畜、約400頭の小型家畜が販売されます。

 他に輸送業者、家畜用餌の販売者、食堂経営者・従業員など、多くの人びとがこの市場から利益を得ています。また2つの動物病院(クリニック)があり、人びとは家畜の予防接種や治療などでこのクリニックを利用できます。

 JENが支援している人びとも、この市場で家畜を販売して安定収入を得ることが期待されています。

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11月 2, 2017 帰還民支援, 生計回復事業 |

2017年10月12日 (木)

活動展示

パキスタンでは武装勢力の掃討作戦が展開されたことにより、避難を余儀なくされていた多くの人びとが、少しずつ故郷に戻っています。くわしくはこちらから。

こうした状況に対してJENは、連邦直轄部族地域(FATA)ハイバル管区への帰還民を対象に、支援者の皆さまと日本政府のご協力のもと、家畜を通じた生計向上プロジェクトに取り組んでいます。

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10月10日に行政とNGOがFATAなどパキスタン北西部への支援を振り返り、今後の支援について考えるイベントを、パキスタンに於いて共催しました。
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【イベント会場】

このイベントでは行政・学界・国連・NGOの代表がスピーチを行い、人びとの災害などにおける自助努力・協力・回復力などの重要性について話しました。また、JENを含む20団体のNGOが活動展示を行いました。

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【JENのブース】

JENは活動写真や支援している人びとに提供した資機材などを展示しました。

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20171012_pk_enthusiastic_people4
【熱心に質問をする来場者のみなさん】

参加者は各展示ブースを回り、NGOの活動について聞きました。JENが酪農を通じて人びとの収入創出を支援していることに感銘を受けていました。

参加者の中には学生もおり、多くの質問を受けました。人びとの啓発や家畜管理に関する技術移転などについて説明しました。


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10月 12, 2017 文化、生活、習慣 |

2017年10月 5日 (木)

「未来」である子どもたち


パキスタンでは武装勢力の掃討作戦が展開されたことにより、避難を余儀なくされていた多くの人びとが、少しずつ故郷に戻っています。くわしくはこちらから。

こうした状況に対してJENは、連邦直轄部族地域(FATA)ハイバル管区への帰還民を対象に、支援者の皆さまと日本政府のご協力のもと、家畜を通じた生計向上プロジェクトに取り組んでいます。

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次世代を担う子どもたちはどこでも紛争などの最大の被害者です。FATAにおいても状況は同じで、多くの支援が行われています。しかし、子どもたちのためにしなければいけないことはたくさんあります。

学校に行っている子どもたちは多くありません。両親たちによると、公立学校は遠すぎ私立学校に通わせる金銭的余裕はありません。

子どもたちの親は一生懸命働いて、食べ物や医療、衣服などに稼ぎを費やし残りのほんの少しを万が一のために貯蓄しています。

JENの支援で家畜を通じて安定した収入を得られれば、子どもたちの教育に資金を回せると期待しています。

子どもたちが家畜と遊んでいる姿をよく目にします。彼らは楽しそうですが、この笑顔はここで見るべきものではありません。子どもたちへの教育への支援はまだまだ足りません。彼らが学校で笑顔にしていることこそが未来につながります。

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女の子への教育についてはむしろ状況が悪化しているとも言えます。人びとが教育の重要性への理解を深めることが必要です。このようなことを含むさまざまな努力が実ってこそ、FATAの状況は前進していくのです。

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10月 5, 2017 帰還民支援 |

2017年9月14日 (木)

畜産研修-2


パキスタンでは武装勢力の掃討作戦が展開されたことにより、避難を余儀なくされていた多くの人びとが、少しずつ故郷に戻っています。くわしくはこちらから。

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前々回にご報告いたしました、家畜局職員と家畜管理ボランティアに対する2ヶ月間の研修が終了しました。

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【補助飼料に関する研修】

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【講義の様子】

彼らはさまざまなことを学び、家畜局から修了証を授与されました。今後、彼ら参加者は帰還した人びとによる家畜管理・増産・品種改良・家畜の応急処置に大きな役割を果たすことが期待されます。

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【研修終了後の参加者】

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9月 14, 2017 生計回復事業 |

2017年8月31日 (木)

伝染病防止のための駆虫



パキスタンでは武装勢力の掃討作戦が展開されたことにより、避難を余儀なくされていた多くの人びとが、少しずつ故郷に戻っています。くわしくはこちらから。

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イスラム教では伝統行事として犠牲祭があり、このとき多くの家畜が運ばれるため、人びとが家畜に触れる機会が多くなります。このような状況下では、クリミア・コンゴ出血熱という感染症が家畜から人へと蔓延することが懸念されます。

FATAでもこの病気が広がる恐れがあったため、JENは昨年、支援先である家畜局がこの病気を媒介するダニを駆除することに協力し、37,500頭の家畜に駆虫スプレーを噴霧しました。

今年もこの病気を予防するため、9月1週目に予定されている犠牲祭に向けて同数の家畜に対して駆虫を行うべく、スプレー用薬剤を家畜局に譲渡しました。

主に家畜市場やFATAへの入り口にあたる地区といった流通経路の中枢で駆虫を実施します。さらにJENは、2018年には対象となる家畜をさらに増加させるべく活動を進めており、こうした家畜局の取り組みを今後も支援していきます。

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【スプレー用薬剤の譲渡】

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【駆虫要員と意識向上バナー】

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8月 31, 2017 支援物資配布, 農業支援 |

2017年8月10日 (木)

畜産研修



パキスタンでは武装勢力の掃討作戦が展開されたことにより、避難を余儀なくされていた多くの人びとが、少しずつ故郷に戻っています。くわしくはこちらから。

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現在、家畜局の職員と酪農家の中で、家畜管理ボランティアとして活動する人びとが畜産研修所で2ヶ月間の研修を受けています。

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【JENスタッフの研修所見学】

この研修所は1986年にオランダの支援で設立されました。専門家や酪農民に対してさまざまな期間の研修を実施します。日常的に家畜の世話をしているものの、男性に比べて教育を受ける機会に乏しい女性のための特別なコースも用意しています。

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【JENスタッフと研修所職員との会議】

研修の主眼の1つは家畜が病気にかかった際の応急処置ではなく、家畜がいかに健康に生育するかという点について学んでもらうことです。

家畜局職員と酪農家は家畜を健康に飼育し、牛乳などを増産し、家畜を増やしていくための家畜管理と人工授精について勉強しています。研修後、彼らが核になって酪農家を指導し、彼らのために働くことが期待されているのです。

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【研修の様子(家畜小屋の視察)】

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8月 10, 2017 生計回復事業, 農業支援 |

2017年7月13日 (木)

モット草



パキスタンでは武装勢力の掃討作戦が展開されたことにより、避難を余儀なくされていた多くの人びとが、少しずつ故郷に戻っています。くわしくはこちらから。

こうした状況に対してJENは、連邦直轄部族地域(FATA)ハイバル管区への帰還民を対象に、支援者の皆さまと日本政府のご協力のもと、家畜を通じた生計向上プロジェクトに取り組んでいます。

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今回は家畜の有用な飼料である「モット草」をご紹介します。

モット草は他の作物よりも高栄養価です。また、痩せた土地や降水量の少ない地域でも継続的に栽培することができ、有害な虫に対する抵抗力があります。茎と葉が柔らかいため、動物にとって反芻が容易です。そして、他の草が育たない時期に育ち、高地や山地の浸食を防ぐという役割も果たします。

モット草の他の特徴として、一度栽培すると数年にわたって何度も収穫できます。通常、家畜の餌は酪農の総費用の75-80%ほどかかりますが、モット草を使用することでその費用を大幅に減らすことができます。

すごい草ですね。帰還して酪農を再開した人びとにとっては頼もしい存在です。

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【生い茂るモット草】

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【刻まれたモット草。ネギみたいですね】

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【モット草を食べる牛】


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7月 13, 2017 帰還民支援, 生計回復事業 |