クラム県の教育環境改善支援事業完了の報告
2021年6月下旬から実施してきた「パキスタン・ハイバル・パフトゥンハー州クラム県における子どもたちの教育環境改善支援事業」が完了しました。
テロや紛争、宗派間の争いの影響で、学校設備や衛生施設が破壊された対象地域の8校で、破壊された設備や施設の整備を行いました。合計3,187人(男子学生80 人、女子学生3,022人、教師29人、日本の学校のPTAのような存在である既存の両親教師委員会(PTC: Parents Teachers Committee)のメンバー56人)に対して、衛生教育、心のケアや施設の使用(PTCに対しては維持管理を含む)に関する啓発を行いました。これらは外務省が実施する日本 NGO 連携無償資金協力の資金協力および皆様からの温かいご支援により、実施することができました。心より御礼申し上げます。
この事業によって、生徒が安心して学校で教育を受けられる環境が整えられ、衛生知識や適切な学校施設の使用や心のケアに対する理解も深まりました。この事業を無事に完了でき、ご協力してくださったすべての地域関係者にも感謝しています。
完成した教室内の席につく生徒たち