2008年5月 1日 (木)

クリケットの奥義

20080428_pkisbcricket  パキスタンの人気スポーツは何といってもクリケットです。JENの事務所がある首都イスラマバードでも、子どもたちがクリケットをしている姿をよくみかけます。

 クリケットが盛んな国はパキスタンの他にイギリス、スリランカ、インド、南アフリカ、オーストラリアなどです。JENスタッフによると、パキスタンのクリケットの特徴は、「オーストラリアや南アフリカは“頭”でプレーするが、パキスタンは“ハート”でプレーする」ところだそうです。

 治安の悪化ばかりが注目されがちなパキスタンですが、街角でクリケットを楽しむ子どもたちを見るとほっとした気持ちになります。JENの事業地バーグでも、地震により心に傷を負った子どもたちを癒せるよう、スポーツを通した心のケア事業を続けて行っていきます。

5月 1, 2008 生活、風土、習慣 |

2008年4月 3日 (木)

春の表情

080401_pk  雪で覆われた山々も雪解けが始まり、カシミールに春がやってきました。イスラマバードから事業地バーグまでは、ひたすら曲がりくねった山道を車で8時間走ります。車窓からの風景は、まるで日本の田舎を思わせます。

 春、果物の花が咲く季節。今は杏の花やりんごの花が咲き乱れています。事業地までの道すがら、インド側に広がる雪山を眺めながらのお花見は、日本の風情さながらです。事業地も少しずつ暖かくなり、厳しい冬を乗り越えた地震被災者の方々の表情も穏やかに見えます。

4月 3, 2008 生活、風土、習慣 |

2008年3月 6日 (木)

カシミール流冬休み

080306_mofa  雪が積もる間、標高の高いところにある学校では3ヶ月ほどの長い冬休みがあります。JENの学校建設現場も1月から雪に覆われていましたが、やっと雪解けが始まりました。

 ある日、冬休み中の生徒の家をのぞいてみると、女の子たちが集まっていました。「学校がお休みの間、いつも何をしているの?」と聞いたところ、口をそろえて「もちろん宿題」と答えます。しかし手元にはノートとペンではなく、小石が転がっています。そこで、「先生には内緒だから本当は何をして過ごすの?」と聞いてみると、「かくれんぼとお手玉」という答えが返ってきました。

080306_mofa_2  カシミールの子どもたちは小石を使ってお手玉をします。大自然と一緒に生きる子どもたちならではの遊びだと感心するのと同時に、子どもたちの楽しみは日本もパキスタンも一緒なのだと思いました。

参考情報:バーグ県ハベリ郡にある学校の冬休み期間は12月15日~3月1日

(左上写真:雪に埋もれる建設現場、右下写真:小石でお手玉)

3月 6, 2008 生活、風土、習慣 |

2007年10月18日 (木)

バーグは朝の3時

2007octpk  一ヶ月続いたラマダンがようやく終了しました。ラマダン中の事業地訪問はとても印象深いものでした。

 パキスタンのフィールド事務所ではスタッフ全員と寝食を共にします。ラマダン中は、日中の食事を取ることができません。朝3時に起きて朝食、少し仮眠をとり、日中は事業地の視察、そして夕方6時頃の日没と共にイフタール(断食後の食事)をとります。

 この期間、スタッフの間のもっぱらの話題は

「どこでイフタールをとるか」ということ。

 事業地を歩いているとさまざまな人が、「今夜はうちに来ないか?」と誘ってくれます。学校の校長先生のお宅、自治会長さんの家、事務所の大家さんの家などを毎日渡り歩いて、毎日おいしいイフタールを楽しみました。

 ラマダン中は、日中水を飲むこともできません。学校へ安全な水を提供する事業を実施しているため、おいしそうに水を飲んでいる子ども達に出会うのに、自分の喉はからから、というちょっと辛い経験をしました。と同時に、水道の蛇口をひねればいつでも水が飲めることのありがたさを知ったラマダンでした。

10月 18, 2007 生活、風土、習慣 |

2007年9月20日 (木)

食欲の秋 ~りんご編~

Photo  40度を越える夏が終わり、パキスタンに秋がやってきました。

 八百屋さんには真夏のフルーツであるマンゴーや桃に代わり、秋のフルーツのりんご、ぶどう、ざくろが棚を飾っています。

 

 JENが新しく学校再建事業を始めるハベリ郡チャンジャル区は、りんごの産地で知られています。建設現場の視察に行くと、何処からともなく子ども達がやってきて、もぎたてのりんごをプレゼントしてくれます。July07pkbedhimotawaligpsbookmajic

 しかし、食を楽しむ秋はとても短く、11月に入るとすぐに冬がやってきます。

 パキスタン地震の復興事業は大幅に遅れているために、地震から3度目の冬を迎える事業地の子ども達は、未だにテントや仮設シェルター、もしくは外での勉強を余儀なくされています。

 JENは、今年の冬もセーター配布などの越冬支援も視野に入れながら活動を続けていきます。

★ ★ パキスタン 活動報告会 ★ ★

~ 新たなミッションに着手したJENのプロジェクトとは? ~

■ 報告者:大野 健太 (写真:左端)
(JEN東京本部事務局 海外事業部プログラムオフィサー)
■日時:10月9日(火)18時半~20時半

お申し込み、お問い合わせはこちら

9月 20, 2007 生活、風土、習慣 |

2007年6月14日 (木)

ジャネワラ男子小学校の男の子からのメッセージ

070612 JENは2006年5月~12月にかけて、ジャパンプラットフォーム様支援のもと、バーグ県ハベリ郡の学校2校を対象に耐震構造の学校を再建しました。この学校に通う子ども達からメッセージが届きました。

 ジャネワラ男子小学校に通う、アザズ・メームッド君(10歳)からのメッセージです。

「地震が起こったとき、僕は教室の中にいました。突然、大きな波の音のようなものが聞こえてきたと思ったら、なにもかもが揺れ始めました。あっという間に壁が教室が壊れていくのが見えました。JENが建ててくれた学校はとてもきれいで強そうです。僕は本を読むのが好きで、JENがくれた色とりどりの本を読むのがとっても楽しみです」

 ジャネワラ男子小学校は地震によって校舎が全壊し、学校が再建される前は、JENが配布した学校用テントの中で勉強していました。現在、教師3名、143人の子どもが元気に通っています。次回はJENが再建したもう一校の学校、ルーヤンカルサン女子小学校の子どもからのメッセージをお伝えします。

6月 14, 2007 地震教育, 学校再建事業, 生活、風土、習慣 |

2007年4月 5日 (木)

みんなで力を合わせれば!

Unicef_jpf3_jpf4_200744_spring_view_2  カシミール州ハベリ郡では、山頂に残る雪も少なくなり、緑が一斉に芽吹いてきました。ここ3、4日は夜間に扇風機が必要なほど暖かくなっています。パキスタンへ赴任して始めての厳しい冬を乗り越えて温かい春を迎えましたが、相変わらず雨はよく降っています。

2月中旬から3月下旬までは毎日のように雨が降り続き、現在進行中の教育環境改善と水衛生の事業の進捗に影響がでましたが、できるところから住民の力強い協力を得て、進められてきました。

JENの事業地は震災で大きな被害を受けたバーグ県の中でも特にアクセスの厳しい山岳地帯です。そんな過酷な環境にあるにもかかわらず、テントに机を配布する作業では、道路から2キロも離れた険しい山道を登ったところにある学校テントまでの机の運搬を雨の中、女子生徒までもが手伝ってくれました。Jpf4_2007220

震災後、2度目の厳しい冬を自分たちの力で乗り切った住民には、自信を取り戻しつつある穏やかな表情が浮かんでいます。

4月 5, 2007 教育支援, 現地からの報告, 生活、風土、習慣 |

2007年3月22日 (木)

事業を支える人びと

Unicef22007316 JENパキスタンの現地スタッフの多くは、現場で事業を進めていますが、少ないながらもイスラマバード事務所にも現地スタッフがいます。彼らは、主に事業に必要な資器材の調達や現場への輸送、車両の手配、総務・会計業務の補佐などを担当しています。いわば現場をサポートする「縁の下の力持ち」的存在です。

彼らは直接現場で活動こそしないものの、事業の実施には不可欠な存在です。例えば、どんなに正確な学校テントの設置計画を立てても、予定どおりにテントが届かなければ、現場での設置はできません。このため、現場とイスラマバード事務所の間で、毎日連絡を取り合って調整することがとても大切です。Unicef220073162

このように、イスラマバード事務所の現地スタッフは、現場でスムーズに事業を進められるよう、今日も「黒子」としてサポートをしています。

3月 22, 2007 事務所・スタッフ, 生活、風土、習慣 |

2007年2月15日 (木)

大自然の中に生きる人びとの知恵

Unicef20070115latrine_installation 今年の冬は、例年より1ヶ月早く始まり、11月中旬には、標高約1800メートルのここバーグで、早くも雪が降り始めました。

カシミールは非常に雨が多く、3日に1度は雨か雪が降るため、冬場の学校トイレの建設作業などは大変困難なものとなりました。しかし、住民の積極的な参加で、雪や雨の中でも何とか作業を進めることができ、特に、厳しい寒さのもと、一日の作業を終え住民からそっと差し出される温かいチャイは、格別なものでした。

 それでは、朝の気温がマイナス5度というJEN事業地の住民は、どのように厳しい冬をしのいでいるのでしょうか。実は、ここに地元の知恵が隠されています。住民の大半は、冬用の家と夏用の家を持っており、秋の終わりになると山の麓にある家に下ります。Mofa20061118assessment

 まるで優雅な避暑地での生活のように聞こえますが、家は土と藁葺き屋根でできた質素なもので、季節ごとに住処を変えるのも、厳しい夏の暑さと冬の寒さを乗り越えるためのカシミール人の知恵なのです。

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2月 15, 2007 現地からの報告, 生活、風土、習慣, 衛生教育 |

2006年11月16日 (木)

ジン

 現地スタッフによれば、事業地のルーヤンカルサン校で、地震・防災教育を一緒に行っている地元の女性から「来週家にジンが来るからJENスタッフも一緒にみにこないか」と誘われたことがあった。ジンというのは、コーランにも登場する、人間には見ることのできない、人の形をした生き物でいわば「いたこ」のような存在らしい。

 ジンの存在は、広くパキスタンで信じられており、スタッフの中には叔母を、ジンに体をのっとられて殺された、と本気で信じている者もいる。悪いジンは人間の体を乗っ取って、気を狂わせ、自殺に追い込ませることがあるという。ただし良いジンは、失し物の場所を教えてくれたり、危機を知らせてくれるそうだ。

 バーグでは、夜、山の斜面にたいまつの行列ができることがあり、それはジンの行列だと信じられている。この深い緑に覆われた土地では、このような人智の及ばない精霊のようなものがいてもおかしくない気がした。Bagh060825un_hub_office

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11月 16, 2006 事務所・スタッフ, 生活、風土、習慣 |

2006年8月17日 (木)

土砂崩れ

1_40  現在パキスタン北部は雨季のため、連日豪雨が続いており、JENの事業地でもバーグでも土砂崩れが多発しています。JENの事業地へ行く山間部も土砂崩れのため、
何ヶ所か道路が封鎖されました。JENのスタッフは、村人たちと協力して土砂を撤去し道路はすぐに開通しました。

 JENの事業地から車で5時間のところに位置する難民キャンプでは、土砂崩れにより子どもを含む12人の避難民が亡くなりました。目撃者の話によると、火山から溶岩が噴出したような光景だったとのことです。堆積した土石流は1m~から1.5mもの厚さになっていました。
 
 自然の恐ろしさを前に、JENスタッフ皆、身の引き締まる思いでした。
 被害者の方々のご冥福を心からお祈りします。

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8月 17, 2006 生活、風土、習慣 |

2006年7月20日 (木)

女性のおしゃれは万国共通

12_july_2006_woman_photo_in_pakistan_1  パキスタンというと、イスラム教。だからと言って、全ての女性が顔を隠したり、袖があって、丈の長いサルワカミーズという民族服を着ているというわけではありません。

 繁華街に一歩出れば、ノースリーブとまではいかなくても、腕を大胆に出した若い女の人や、体の線がばっちりでている服を着ている人もけっこういます。スカーフも顔をかくすためではなく、おしゃれのひとつとして、服の色にあったものをいろいろと考えて巻いています。

 パキスタンでは、ジーンズなやスカートを着ている女性はほとんどおらず、ほとんどの女性が好きな布を買って、仕立て屋で自分の好みに合わせたサルワカミーズを作ってもらっています。

 週末ともなると、布地屋は、おしゃれ心いっぱいの女性でごったがえしています。銀行などで働いている女性は、つま先から髪形まで、毎日、びしっときめています。やはり女性のおしゃれは万国共通!

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7月 20, 2006 生活、風土、習慣 |

2006年7月 6日 (木)

リサイクル

1_23   パキスタン全土、特にイスラマバードは空き地や河川にごみがあちこちに投げ捨ててあり、お世辞にもあまりきれいとは言えません。事務所の前にある川も、ごみで水が溜まり、蚊の大量発生する理由となっています。日本のように、ビン、缶、紙、電池などのリサイクルはまだされていないようです。 2_15

 先日は正規の大手プリンターインク販売店に、カートリッジをリサイクルにと持っていったら、不思議な顔をされました。パキスタンでは、日本のようなインクカートリッジをリサイクルするのではなく、インクを入れなおしてまた使用するのです。形はちがいますが、立派なリサイクルです。

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7月 6, 2006 生活、風土、習慣 |

2006年5月25日 (木)

季節の食材

1_18  パキスタンの市場は今、季節の野菜、果物で賑わっています。キュウリ、オクラ、メロンやスイカなどが手頃な価格で購入できます。
 また、近隣の子どもたちがお小遣い稼ぎに取ってきた川魚も、夏の食材として味わいを添えています。2_9

 事業地のハベリ区でも、こうした旬の食材をいただくのですが、やはり全てがカレー味。オクラとトマトのカレー。そして、日本では、鮎は塩焼きにしてカボスかレモンを絞って醤油を垂らすところですが、パキスタンではやっぱり、鮎もカレー味のフライになります。

 油とスパイスで胃がもたれそうなメニューばかりですが、50℃に迫る厳しい暑さを乗り切るのに、こうした季節の食材とがスタッフを支えてくれています。

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5月 25, 2006 生活、風土、習慣 |

2006年4月20日 (木)

おしゃれな牛

1_16_thumb  学校の調査チームと一緒にハベリ区のインド国境沿いのチャンジャル郡に行った時のことです。いくつもの検問を通って、山道を登って、下ってまた登って行った果ての村で、とても、おしゃれな?!牛を発見しましたこちらではよくヘナで髪やひげを染めた人を見かけますが、写真のおじさんのひげように、牛の毛を染めているのは初めてでした。2_9_thumb
 さすがにおしゃれな牛だけあって、カメラを向けるとポーズをとってくれました。きっとあの村1番の美人牛でしょう。 一緒にいた牛使いの女の子も自慢そうでした。

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4月 20, 2006 生活、風土、習慣 |

2005年12月15日 (木)

新鮮なチャイ

chai  パキスタンでは一日に何度もチャイと呼ばれるお砂糖のたっぷり入ったミルクティーを飲みます。

 支援物資を配布するためイスラマバードからバーグに行く道中の昼食時のレストランでのこと。チキン、野菜、豆カレーを国際スタッフ、現地スタッフ皆でおいしくいただき、食後のチャイがテーブルに運ばれ、さっそく飲み始めたところ、現地スタッフは皆、顔をしかめてチャイの入ったコップを置いてしまいました。店主に文句を付けに行くスタッフもおり、理由を聞いたところ、テーブルに運ばれたチャイは、古いチャイを沸かしなおしたもので、新鮮なチャイではないとのこと。

 チャイが古いとわかった理由は、色にあり、絞りたてのミルクは色が少し薄いが古くなると若干濃くなるそうです。今日もJENスタッフは新鮮なチャイを飲んで、配布作業に励んでいます。 

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12月 15, 2005 パキスタン地震 緊急支援, 生活、風土、習慣 | | コメント (0)

2005年11月24日 (木)

チャパティ

6 被災者の方々が必要とするものは様々です。JENはテント、毛布、暖かい上着などの越冬支援物資や衛生用品、台所用品など生活になくてはならないものを配っています。一方、食料を配布する団体もあります。その筆頭が小麦粉です。小麦粉を水で丸めて伸ばしたものを鉄板で焼いた薄いパンをチャパティと呼んで、人々はカレーと一緒に食べます。ご飯(お米)もお肉も好きだけれど、どちらも値段が20051109_435 高いので、頻繁には食べられないそうです。

 いよいよ本格的な冬を前に、寒さから風邪をひいている人が多いので、少しでも栄養のあるものを食べてもらえたら良いのですが。

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11月 24, 2005 パキスタン地震 緊急支援, 生活、風土、習慣 | | コメント (0)