2020年4月17日 (金)

心理社会的サポート事業の進捗

ジェンが保健局と協力し、PTSD(心的外傷後ストレス障害)を抱える被災者を心のケアをできる病院へ紹介し、その後のフォローアップも含めた仕組みをつくる準備をしています。女性の心のケア専門家などが被災者に目をくばり、PTSDから回復するように、丁寧に支えることを目指しています。 

心理学者は、戸別訪問を行い、現場の状況を確認しながら、その評価結果に基づいて、心理社会的サポートに関する資料(主な内容:喪失後のストレスに対処する方法)を監修しました。資料は、地震の影響を受けた人々が心理社会関連のセッションの理解をさらに深めるために提供します。3月8日時点で、心理学者による5つの心理社会的セッションで、75人の女性、25人の男性、8人の少年、17人の少女が心理学者による適切な専門教育を受けました。

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4月 17, 2020 パキスタン地震 緊急支援 |

2020年4月10日 (金)

防寒テントの使用状況についてのモニタリング

テント配付後の防寒テントの使用状況についてモニタリングの実施を継続しています。防寒テントを配布した全640世帯のうち、3月8日時点で360世帯を訪問しました。特に新生児、高齢者、女性にとって、防寒テントが彼らにとって重要であることがわかりました。引き続き防寒テントが適切に設置されていない世帯にはテントを建てる支援をしています。

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4月 10, 2020 パキスタン地震 緊急支援 |

2020年2月 5日 (水)

カシミール地方ミルプール県での地震越冬支援事業の進捗

先週は引き続き調整会議を実施し、事業参加者の選定(特定・登録)や防寒テントと関連する非食料品の配布計画などのプロジェクト活動に関する情報を県管理当局と共有しました。一部新規のスタッフの雇用も既に終え、全スタッフがフル稼働をしています。

主に、防寒テントと関連する資材の配布については、当初は550世帯に配布を予定していましたが、追加での必要性を確認し、支援団体との調整を行っているミルプール県知事補とその緊急度の確認を行い、当局からの要請に基づき、追加配布(90世帯分)することになりました。 

また、先週の段階で全体640世帯の選定が完了し、410の防寒テントを配布し、これまでと合わせて防寒テントと関連する非食料品が480世帯に提供されています。さらに、コミュニティから6人の女性ボランティアの女性が、事業参加者の選定にJENチームをサポートしてくれました。

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一方で、弊団体の事前調査では、人、家、家畜、および生活資源(ミシンなど)に関連する被害により、男女を問わず精神的に影響を受け、心理的苦痛を経験している状態であることが見受けられていました。そのため、先週から心理社会関連サポート(カウンセリング及び心理社会教育)についても、心理学者が戸別訪問を行い、配布会場を訪れ、地震で被災しゼロからの再建に不安を抱えている人々の特定を始めました。

昨日24日現場スタッフや地域の方々のご協力を得て、残り160世帯分の防寒テントと関連する非食料品の配布(全体で640世帯分)を終え、モニタリングを開始しています。

引き続き、皆様のご支援、ご協力をお願い申し上げます。

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2月 5, 2020 パキスタン地震 緊急支援 |

2020年1月14日 (火)

パキスタン・カシミール地方ミルプール県の地震被災者を対象とした防寒物資の提供および心理社会的サポート事業を開始しました。

カシミール地方ミルプール県において、深刻な地震被害を受けた550世帯(約 3,850人)へ、防寒テント(防水シート・プラスチックマットを含む)を配布いたします。
また地震で被災しゼロからの再建に不安を抱えている人々に、こころのケアに重点をおいた心理社会的関連のサポート(カウンセリング及び心理社会教育)を実施いたします。
地震被災者に必要な資材と心理社会的サポートを提供することにより、彼らの住環境を改善し、生活不安の解消につながる支援活動を行っていきます。

1月 14, 2020 パキスタン地震 緊急支援 |

2009年2月 5日 (木)

カシミール エピローグ

 ハベリ郡での3年に渡る日本からの地道な支援は、地元の人たちからとても感謝されています。そのためJENの現地事務所閉鎖は、スタッフのみならず、地元の人たちにとっても悲しい出来事となりました。

 現地事務所を閉めてスタッフがイスラマバードに戻る最後の日、スタッフは、悲しい別れを避けるため早朝に出発しようとしました。にも関わらず近所の人たち、国際機関や地元NGOのスタッフが見送りに来てくださり、以下のような温かい言葉を贈ってくれました。

「JENのスタッフは、厳しいカシミールの気候の下で非常に一生懸命仕事をしてくれました。また、彼らの誰に対しても敬意を払う態度は、非常に印象的でした。あなたたちに神のご加護がありますように。(地元のソーシャル・ワーカー)」

「JENのスタッフと私たちは、非常に良い時間をともに過ごしたので、そのような良い隣人が去っていくということを考えもしませんでした。あなたたちは、我々にとって家族のような存在です。あなたたちの健康と平和を、いつも神に祈ろうと思います。もし、将来たとえ小さなプロジェクトでもハベリに戻ってくることがあれば、いつでも歓迎します。あなたたちがまた戻ってくる日を待っています。(JEN事務所近辺のコミュニティーの人たち)」

 人びとに支援を与えるのではなく、支援者の皆さまの気持ちを現地に届け、現地の人たちが自ら立ち上がることを支える触媒であろうとするジェンにとって、地元の人たちとこのように良好な関係を築き上げられたことは大きな喜びです。

 現地事務所閉鎖をもって、ジェンのカシミール地震被災者支援は一区切りとなりました。今後は、2008年11月に地震が発生した南西部バロチスタン州の震災被災者支援に比重を移して継続して参ります。

 支援者の皆様、日本政府、企業ほか、3年以上の長きに渡る皆さまからの温かいご支援に心から感謝するとともに、今年以降も続くパキスタンの地震被災者支援への変わらぬご支援をお願い申し上げます。

2月 5, 2009 パキスタン地震 緊急支援 |

2009年1月29日 (木)

人びとにあらわれた効果

090115_  2006年の復興期に入ってからは、復興を必要とする各分野の中でも、特に遅れが顕著だった教育分野の復興支援に力を入れました。

 日本政府を始めJICA、企業、ユニセフ、そして支援者の皆さまのご支援により、学校再建、地震で破損した学校の水供給・衛生設備設置、学校用備品の配布など幅広い活動を実施しました。

 また、学校建設のようなハードウェアと呼ばれる物を提供する事業以外にも、衛生教育ワークショップ、防災ワークショップ、子供のためのスポーツや絵画を通じた心のケア活動など、子供たちの知識向上や心のケアも重要な分野としてフォーカスしてきました。

 衛生教育とセットで行った学校の水供給・衛生設備設置事業では、ハベリ郡の中でも特に被害の大きかった4地区全120校で、泉から学校まで安全な水を供給するパイプと水飲み場を設置しました。また、学校内にごみ箱と簡易トイレの設置を完了しました。

 これによって、学校にトイレが無いために女の子を学校に送らないという家庭も減り、児童の出席率向上に役立ちました。

 防災教育では「悪い行いを罰するためにアラー(神)が怒って地震が起こった。だからまた悪いことをしたらまた地震が起こるかもしれない」と怯える子どもたちに、正しい地震のメカニズムや日頃からの備え、地震が起こったときの対処法などを伝えながら、心のケアに取り組みました。

 これらの事業は旧ユーゴスラビア時代から「心のケアと自立の支援」をモットーとするジェンの経験が新たな地域で活かされた好例だと思います。

1月 29, 2009 パキスタン地震 緊急支援 |

2009年1月22日 (木)

カシミールで支援をはじめて

090115_a23_low  2005年10月の地震発生を受けて3日後、国際スタッフが現地入りしました。既に冬が始まっていた現地で、越冬支援物資配布などの緊急支援活動を開始しました。

 地震被災地は、パキスタンの北西辺境州からアザド・ジャンム・カシミール州に渡る広範な地域にわたっていましたが、ジェンは幹線道路から遠く離れているために、支援が特に届きにくいとされていたカシミールのバーグ県ハベリ郡を支援地域に決定しました。そして、緊急の支援物資として、テント、毛布、マットレス、キッチン・セット、衛生用品セット、防寒着などの配布を行いました。

 これをきっかけに、ハベリ郡のコミュニティと良好な関係を構築。JENのすべての活動、特に物資の配布ではコミュニティから多くのサポートを受けることになりました。人びとは、支援を待つのではなく、道路から離れた山の奥であっても、進んで物資の輸送を行い、重い学校用テントの設置に協力してくれました。

ジェンは現在、バロチスタン地震の被災者へ、緊急支援を実施しています。皆さまのご支援をよろしくお願いいたします。 ご寄付はこちらまで クレジットカードによる寄付

1月 22, 2009 パキスタン地震 緊急支援 |

2009年1月15日 (木)

カシミール現地事務所閉鎖のお知らせ

090115_2007octpkjpf3lkwes5_low  2005年のパキスタン大地震発生直後から、被災地のアザド・ジャンム・カシミール州バーグ県ハベリ郡で緊急支援、震災復興の事業を実施してきました。その活動は皆さまのご支援の下で3年以上に渡って継続されてきました。現地の復興が起動にのり、パキスタン政府、国際機関、NGOの震災復興支援が最終段階に入りました。従って、ジェンも現地事務所を2008年末に閉鎖することになりました。

これまでカシミールの人々を応援してくださった支援者の皆様には深くお礼を申し上げます。

次週より、3年間の支援をふりかえってみたいと思います。お楽しみに。

ジェンは現在、バロチスタン地震の被災者へ、緊急支援を実施しています。皆さまのご支援をよろしくお願いいたします。 ご寄付はこちらまで クレジットカードによる寄付

1月 15, 2009 パキスタン地震 緊急支援 |

2008年12月25日 (木)

2008年パキスタン支援を振り返って

2008年も残すところ、あとわずかとなりました。本年も皆さまの温かいご支援により、パキスタン現地での支援活動を実施することができました。

本年はハベリ群での教育環境改善支援を中心に活動しました。具体的には、地震で壊れた学校再建・建設と、学校の生徒・先生、そして地域住民の皆さんを対象とした防災教育・衛生教育を行いました。また10月末にバロチスタン州にて発生した地震の被災者に対して、緊急支援活動を11月上旬より開始しました。間近に迫った厳しい冬を被災者の皆さまが乗り越えられるよう、越冬用テントや生活用品、家屋再建のための道具などの配布を行いしました。現在も、現地の人びとが今後自分たちの手で、自分たちの生活を再建できる基礎づくりの支援を継続して行っています。

2009年はバロチスタン州での地震被災者支援を中心に活動していく予定です。引き続き、皆さまのご支援をよろしくお願いいたします。

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12月 25, 2008 パキスタン地震 緊急支援事務所・スタッフ支援物資配布 |

2008年11月13日 (木)

地震から3年を経て

131108img_3946_low1jpeg 3年前に緊急支援物資を配布した村を訪問しました。

 政府主導による耐震構造家屋の配布支援が軌道にのり、また、ジェンにより繰り返し行っている地震教育や衛生教育などのワークショップも人びとに知識として浸透しはじめています。

 地震から3年を経て、この村に、「天からの戒め」という誤った解釈をする人はいなくなったと言います。皆、地震のメカニズムを正しく理解している様子でした。しかし、時折この地方を襲う落雷や強風が、人びとに地震の恐怖を思い起こさせることを知りました。電気の供給も十分でない孤立した山間地で自給自足の生活を営む小さなコミュニティに生きる人びとの声に、地震への恐怖がどれほどだったかを知らされる事になりました。

131108img_4022_low1jpeg_2  訪れた家庭では、緊急支援物資として配布したジェラルミンの衣装箱が、居間や寝室に整然と並んでいました。配布した鍋も、すっぽりと食器棚に並び、日々の食事の準備に欠かせないキッチン道具として重宝されています。

 人びとは異口同音に、「地震によって一瞬のうちに家や家財道具、家畜など、すべてを失ってしまいました。しかし、生活を再スタートする道具を得たお陰で、生活基盤の建て直しの大きな一歩になりました」と語っていました。131108img_3905_low1jpeg_3

(写真上:地震前に建っていた家に、耐震構造建築の家を増築した受益者)
(写真中:ジェラルミンの箱を今も大切に使っている受益者)
(写真下:戸棚にはジェンが配布した鍋が)

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バロチスタン地震による被災者への、緊急支援をスタートしました。

皆さまのご支援をよろしくお願いいたします。 ご寄付はこちらまで クレジットカードによる寄付 

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11月 13, 2008 パキスタン地震 緊急支援支援物資配布 |

2006年1月12日 (木)

限りある支援物資

1  スタッフの宿泊所が、JENのバーグでの活動拠点となっています。ここには日々多くの村人が訪れ、各人の問題を陳情してきます。バーグ周辺の山岳地帯はもともと貧しい地域で、震災により村の人々の生活はさらに厳しくなり、どの人にも特別な配慮をしたいと思わずにはいられません。

 数に限りがある支援物資を、より多くの人たちに公平に支給するためには、陳情にやってくる人全ての希望に応え、特定の人だけを特別扱いすることもできません。このことを宿泊所まで陳情にきた人たちに対して、説明し、理解してもらうことは容易なことではありませんし、スタッフにとっても辛い仕事です。3

 また、バーグでは宿泊施設も充分な設備が整ってはおらず、3人1部屋で温かいお湯のシャワーはありません。現在現地は厳しい冬の季節を迎え、イスラマバードからバーグまで、車で通常の2倍、約10時間かかっています。 

 このような状況で、JENスタッフは現地の人々と協力し、皆さまからのご支援を、より多くの人々に届けるために、日々奮闘しています。

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JENは今回の地震被災者支援のため、緊急募金を受付けています。みなさまのご理解、ご協力をお願い致します。

郵便振替口座番号:00170−2−538657  口座名義:JEN
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1月 12, 2006 パキスタン地震 緊急支援 | | コメント (0)

2006年1月 5日 (木)

“神の思し召しのままに” テント調達法

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  “インシュアラー”。イスラム圏ではよく耳にする言葉で、ここパキスタンでも支援物資の業者との交渉中によく登場します。日本語に訳すとしたら、“神の思し召しのままに”といったところでしょうか。使用例はこのような感じです。(JENスタッフ) “では明日までに○○を お願いしますね”( 業者)“インシュアラー(神の思し召しがあれば明日までにやります)”。“本当にちゃんとやってくれるのかしら・・・”と一抹の不安。

YesなのかNoなのかいまいち釈然としないこの返事、日本の文化とは違いますし、はたまた欧米の文化とは対極にある感じさえします。このように異文化間コミュニケーションの難しさ・面白さを実感しながら、物資の調達は行われています。

     写真は学校用テントのサンプルを見て交渉する業者とJENスタッフ

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1月 5, 2006 パキスタン地震 緊急支援 | | コメント (0)

2005年12月22日 (木)

市場の野菜

kids  JENの活動地域であるバーグ市と周辺の山岳地帯では、倒壊した建物の撤去・修理はほとんど進んでいない状況です。震災後、商売を再開した商店はまだ全体の3割にも達していません。

 多くの人々は、親戚の破壊を免れた家に居候するか、支援物資として配給されたテントで生活しています。JENの事業地ではありませんが、被災者が暮らすテント村で火災が発生し7名が死亡するという、痛ましい事件も起きています。震災後も被災者の人々にとって厳しい状況が続いています。

 厳しい状況が続いているというのは事実ですが、それでも少しずつですが復興に向かっています。バーグ市内の大きな市場は再開し、野菜などの生鮮品も販売しています。最近は野菜が入ったビニール袋を持ち、市場から家路へ向かう人々を多く見かけることができます。

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12月 22, 2005 パキスタン地震 緊急支援 | | コメント (0)

2005年12月15日 (木)

新鮮なチャイ

chai  パキスタンでは一日に何度もチャイと呼ばれるお砂糖のたっぷり入ったミルクティーを飲みます。

 支援物資を配布するためイスラマバードからバーグに行く道中の昼食時のレストランでのこと。チキン、野菜、豆カレーを国際スタッフ、現地スタッフ皆でおいしくいただき、食後のチャイがテーブルに運ばれ、さっそく飲み始めたところ、現地スタッフは皆、顔をしかめてチャイの入ったコップを置いてしまいました。店主に文句を付けに行くスタッフもおり、理由を聞いたところ、テーブルに運ばれたチャイは、古いチャイを沸かしなおしたもので、新鮮なチャイではないとのこと。

 チャイが古いとわかった理由は、色にあり、絞りたてのミルクは色が少し薄いが古くなると若干濃くなるそうです。今日もJENスタッフは新鮮なチャイを飲んで、配布作業に励んでいます。 

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12月 15, 2005 パキスタン地震 緊急支援文化、生活、習慣 | | コメント (0)

2005年12月 8日 (木)

助け合いの精神

20051109_239  ある日トラック7台分にもなる長い配布作業を終えて、夕暮れの中で片付けをしていたとき、傍で佇んでいたおばあさんが、何ももらえなかった、と泣きながら歩いていました。

 JENの配布事業では、支援物資を受け取る人のリスト作成を村人に依頼します。このリストには家族構成、ID番号などが記載されており、同じ人が二重に支援物資を受け取らないようにリストに沿って配布を行います。

 なぜおばあさんが物資を受け取れなかったのか確認したところ、彼女は違う村から来ていた、とのことでした。JENは村ごとに配布を行っているため、おばあさんはその日に物資を受け取ることができなかったのです。

 残念ながら、何もあげることが出来ない、と伝えようとしたところ、村人の1人が、持っていた毛布を1枚差し出しました。すると、周囲にいた村人達も、誰とはなしに生活用品やお金を持ち寄って渡し始めました。おばあさんはしわくちゃの顔をもっとしわくちゃにして、涙しながら自分の村へと戻っていきました。

 おばあさんに生活用品やお金を渡したどの村人も、震災で家が壊れ、自分の生活だけでも大変なはず。それでも、困っている人に手を差し伸べようとする助け合いの精神が、被災地バーグでも生きています。

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12月 8, 2005 パキスタン地震 緊急支援支援物資配布 | | コメント (0)

2005年12月 1日 (木)

暖かいユニクロのジャケット

Uniqlo  株式会社ファーストリテイリング(ユニクロ)様から提供された冬物衣料13,000着は、パキスタン航空様、商船三井ロジスティクス株式会社様のご協力により、11月3日にイスラマバードのJEN倉庫に到着しました。2

 数種類の防寒着は、現地のニーズに合わせて家族用パッケージにして、バーグ県(カシミール地方の中心都市ムザファラバードから南に約50km)の最東部、ハベリ(Haveli)という地域の山岳部で配布しています。

 被災地に倉庫を置くのが難しいことから、支援物資は全てイスラマバードの倉庫から、必要な数量を随時トラックで発送しています。山岳部に入り、道が狭くなるところで小型のトラックに積み替え、標高が高く冬が早く来る地域を優先して配布します。

 11月初旬から現在までに、ハベリ地区のバタコット(Bhata Kot)村、バイダラ(Bhay Dahra)村、チャニワラ(Chaniwara)村、チャルン(Charoon)村などで、1,036世帯に防寒着を届けました。

 厳しい冬を目前にして、軽くて温かいユニクロの冬物衣料は村の人たちに大変喜ばれています。

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12月 1, 2005 パキスタン地震 緊急支援企業の皆さまからのご支援 | | コメント (0)

2005年11月24日 (木)

チャパティ

6 被災者の方々が必要とするものは様々です。JENはテント、毛布、暖かい上着などの越冬支援物資や衛生用品、台所用品など生活になくてはならないものを配っています。一方、食料を配布する団体もあります。その筆頭が小麦粉です。小麦粉を水で丸めて伸ばしたものを鉄板で焼いた薄いパンをチャパティと呼んで、人々はカレーと一緒に食べます。ご飯(お米)もお肉も好きだけれど、どちらも値段が20051109_435 高いので、頻繁には食べられないそうです。

 いよいよ本格的な冬を前に、寒さから風邪をひいている人が多いので、少しでも栄養のあるものを食べてもらえたら良いのですが。

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11月 24, 2005 パキスタン地震 緊急支援文化、生活、習慣 | | コメント (0)

2005年11月17日 (木)

トラック野郎魂

IOMJEN  JENが現在配布しているテント、毛布は、イスラマバードからバーグまで大型トラックで輸送しています。

 パキスタンのトラックには、非常に精巧なデザインが施されおり、それぞれテーマを持ち、緑の山々、財宝、またある車両はビキニの女性(イスラム圏で許容されるのか?)等様々。他にもフラッシュライトや回転盤、鳴子の役割を果たす鎖等、どれをとっても手が込んでおり、見ていて飽きません。
 塗装の一部に、デザイナーの名前と携帯番号がちゃっかり書いてあり、良い作品=最高の広告になっています。

 トラック野郎のこだわりは万国共通のもの。  そんなトラックが、JENの緊急支援物資を支えています。

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11月 17, 2005 パキスタン地震 緊急支援支援物資配布 | | コメント (0)

2005年11月 7日 (月)

冷たい手

1  JENはバーグ(Bagh)とバーグ東部の山岳地域で支援活動を行っています。

 山岳地域の村々は、バーグ市内からかなり離れており、また家畜がいるため人々は支援を求めてバーグ市内までやって来ることができません。そこで、29日よりJENスタッフ2名:木山啓子とオリビエ(Olivier de la Motte Saint Pierre)が、バーグの東部地域ハベリ(Haveli)の村々をジープと徒歩で回り、調査をしながらテントと毛布を配布しました。

 村人たちは崩れた家の外で過ごしており、衣類も地震で落ちてしまった屋根の下に埋もれているため、シャルワルカミーズと言われる綿の民族衣装だけで過ごしていました。村の一軒一軒を歩いて回っていた木山たちの身体は温かく、被災した人たちは自分たちの冷え切った手を温めようと、握手した手を離さなかったそうです。

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11月 7, 2005 パキスタン地震 緊急支援 | | コメント (0)

2005年11月 3日 (木)

パキスタンから一時帰国中の後藤がNHKに出演!

3  地震発生直後にパキスタン入りし、現地で支援活動を行なった後藤秀孝(ごとうひでたか)が、NHK衛星第1放送「News Today Asia」で、現地の最新状況とJENの活動についてご報告します。


■番組名:「News Today Asia
■放送日時:
日本国内 11月5日(土)早朝4時40~55分(日本時間)
海外向け  11月4日(木)午後21時45分~22時(日本時間)
■放送チャンネル:NHK衛星第1

※番組の都合により放送時間が変更になる可能性があります

☆★☆★================================================
1  JENが支援活動を行なうバーグ(Bagh)は、食糧や毛布は政府、軍、現地のNGOから支給があり、また市場も少しずつですが再開しつつあります。しかし、気温が下がり山岳部では雪も降り始めており、厳しい冬を前に人々の中で不安が広がっています。

 JENはこれまでに約500世帯にテントと毛布の配布を行いました。厳しい冬が訪れる前にさらに1,500世帯にテントと毛布を、そして計2,000世帯に生活必需品も配布する予定です。

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11月 3, 2005 パキスタン地震 緊急支援支援物資配布 | | コメント (0)

2005年10月27日 (木)

NHKで高橋美紀がパキスタンから緊急報告

1  現在、パキスタンで支援活動を行なっている高橋美紀(たかはしみき)が、NHK衛星第1放送「News Watch」で、現地の状況とJENの活動についてご報告します。

 17日にパキスタン入りした高橋は、22日から24日までバーグ(Bagh)と周辺の山岳地帯の村々でテントと毛布を配布しました。バーグはイスラマバード(Islamabad)から北東約160kmに位置する(カシミール地方の中心都市ムザファラバード(Muzaffarabad)から南に約50kmに位置)、幹線道路から離れた町です。
 
■番組名:「News Watch」
■放送日時:
日本国内10月28日(金)早朝午前4時15分(日本時間)
海外向け10月27日(木)午後20:30~20:55(日本時間)

■放送チャンネル:NHK衛星第1
■番組HP⇒こちら
※番組の都合により放送時間が変更になる可能性があります2

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10月 27, 2005 パキスタン地震 緊急支援 | | コメント (0)

2005年10月24日 (月)

山岳部の村の人々にテントと毛布を届けます

4  300張のテントと5,000枚の毛布が、10月21日(金)早朝イスラマバードに到着しました。
 その内の140張のテントと1,444枚の毛布を翌22日にトラックでバーグ(Bagh)に運び、玉利清隆と後藤秀隆が中心となって、現地の人々と一緒にバーグ周辺の村の140世帯の被災者家族を対象とした配布作業を行ないました。1家族に、テント1張と毛布6枚を配布しました。バーグ周辺の山間部の村でも配布を行ないました。

 山間部の村へは小型トラックでも入れないので、村人が1時間かけて、トラクターでバーグまでテントと毛布を取りに来ました。バーグはカシミール地方の中心都市ムザファラバード(Muzaffarabad)から南に約50kmに位置し、幹線道路から離れており、地震発生直後は支援がほとんど届いていませんでした。 4

 24日(月)からは、後藤秀孝と17日にパキスタン入りした高橋美紀がバーグ周辺の5つの村で160世帯の被災者家族に、160張のテントと360枚の毛布の配布を開始しました。

 どの被災者も一様に無表情で、非常に消耗しています。これから寒さの厳しい冬が訪れようとしており、人々の健康状態が懸念されます。

 被災者の人たちに一日も早く笑顔が戻るよう、JENは必要とされる支援を迅速に行なっていきます。

 JENは今回の地震被災者支援のため、緊急募金を受け付けています。みなさまのご理解、ご協力をお願い致します。

郵便振替口座番号:00170−2−538657  口座名義:JEN
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10月 24, 2005 パキスタン地震 緊急支援 | | コメント (0)

2005年10月19日 (水)

テント配布第一弾

edit バーグ(Bagh)での緊急支援にあたり、10月17日に後藤がテント調達のためカラチ(Karachi)に出張しました。
 翌日には第一弾として300張が、トラックでカラチを出発し、20日の夜にイスラマバード(Islamabad)に届く予定です。

 19日から玉利がバーグでの受け入れ準備を行ない、21日からテント配布を開始します。石鹸、水タンク、毛布(5,000枚)の調達も進んでおり、テントと一緒に被災者に配布される予定です。

 現在、被災した方がたは布や棒切れを使い、テントのようなものを作って雨をしのいでいる状態です。全ての住民が一刻も早いテント供給を求めており、JENはこのニーズに応えるべく迅速に作業を進めています。

 JENは今回の地震被災者支援のため、緊急募金の受付を開始します。みなさまのご理解、ご協力をお願い致します。

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10月 19, 2005 パキスタン地震 緊急支援 | | コメント (0)

2005年10月17日 (月)

JENバーグ事務所開設!

1  JENは活動地であるバーグ(Bagh)に、事務所を開設しました。バーグの建物は地震により破壊されており、事務所と言っても、テントを張っただけです。

  この季節、バーグは激しい雨が降っており、夜は10度以下になり屋外の雨の中、夜を過ごしている人々にとって、テントは、何よりも必要なものです。JENは計2,000張のテントをバーグで配布する予定です。現在、JENスタッフが、配布第1段となる150~300張のテントを人々に届ける準備を行っています。 2

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10月 17, 2005 パキスタン地震 緊急支援 | | コメント (0)

2005年10月16日 (日)

ユニクロのウィンタージャケット、パキスタンへ

 JENは株式会社ファーストリテイリング(ユニクロ)様から、被災者のために冬物衣料12,900着のご提供をいただき、現地で支援物資として配布を行います。現在航空便での輸送を調整しており、厳しい寒さが到来する前に被災者のもとへ届ける予定です。

05  2001年のアフガニスタン緊急支援時も、ユニクロのエアテックジャケット12,000着をパキスタンの難民キャンプで配布しました。

 株式会社ファーストリテイリング様、   ありがとうございます。

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10月 16, 2005 パキスタン地震 緊急支援企業の皆さまからのご支援 | | コメント (0)

2005年10月15日 (土)

NHKで玉利がパキスタンの現状を報告

 現在、パキスタンで支援活動を行なっている玉利清隆(たまりきよたか)が、NHK衛星第1放送「News Watch」で、現地の状況とJENの活動についてご報告します。edit

■番組名:「News Watch」
■放送日時:10月15日(土) 

早朝午前4時15分(日本時間)
■放送チャンネル:NHK衛星第1
■番組HP⇒こちら

※番組の都合により放送時間が変更になる可能性があります

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10月 15, 2005 パキスタン地震 緊急支援 | | コメント (0)

2005年10月14日 (金)

テント、毛布などの越冬支援物資を配布します

CIMG0062edit 10月11日からバーグ(Bagh)で現地調査を行った玉利清隆とシリル・カッパイが2日間の調査を終え、12日深夜にイスラマバードに戻って来ました。

バーグは山間部で非常に寒く、これからの冬の季節は特に雨の日が多くなります。全壊している家屋は全体の1割程度ですが、9割は半壊または一部崩壊し、人々は余震を恐れ屋外で過ごしています。そのため、被災者の人々はテントを必要としています。

CIMG0040edit  オランダの支援チームが医療活動を行ない、現地NGOが食糧や衣類の配布を行なっているぐらいで、テント配布支援の見通しがありません。そこで、JENはバーグでテント、毛布などの越冬支援物資を配布します。

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10月 14, 2005 パキスタン地震 緊急支援 | | コメント (0)

2005年10月13日 (木)

支援の届きにくい町、バーグ

2 10月11日(火)より、2名のスタッフ(玉利清隆とシリル・カッパイ)がムザファラバード(Muzaffarabad)の南、バーグ(Bagh)という町で被災状況の調査を開始しています。

イスラマバードは10月でも昼間は30度まで気温が上がる温暖な気候ですが、バーグ周辺は山がちな地域で、気温も低く今後間もなく寒さが厳しくなると予想されます。

バーグに向かう道は、山岳地帯で土砂崩れで道がふさがっている上、交通渋滞で、通常なら4時間のところ9から10時間かかる状況です。また、バーグでは宿泊できる場所がなかったため、玉利とシリルは車中で一晩過ごしました。

日本大使館の情報では、バーグでは9割の建物が倒壊し、1万人以上の死者が出ています。多くの団体がイスラマバードの北、ムザファラバードに入っており、幹線道路沿いは既に支援が始まっています。しかし、そこから一歩入った周辺地域では、未だ遺体の収容もできていないところもあり、支援がまだ届いていない状況です。 05

 JENは過去に2001年のインド、2003年のイラン、2004年のスマトラ沖地震など、いずれも大きな町の郊外で支援が届きにくい場所で活動を行なってきました。今回も特に交通の便が悪く、支援が行き渡りにくい地域に、適切な支援を届けるべく、迅速に活動を進めて行きます。

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10月 13, 2005 パキスタン地震 緊急支援 | | コメント (0)

2005年10月 9日 (日)

パキスタン地震 緊急支援を開始!

3  JENは、10月8日午前8時50分(日本時間午後0時50分)にパキスタン北部で発生したM7.6の地震による被災者への緊急支援活動を開始します。

 

 この地震による死者数は約2万人に達したと報道されましたが、地域によっては被害状況がまだ確認されておらず、死者数は3万人以上とも言われています。

 地震発生翌日の9日に、JENカブール事務所スタッフ2名が現地入りし、被害状況の調査を開始しました。10日夜には東京本部事務局から3名のスタッフが現地入りし、11日から本格的な被害状況とどのような支援が最も必要とされているのかを調査し、現地で支援の手を必要としている人々により早く確実に行き渡る支援を行っていきます。

派遣職員

玉利 清隆カブール事務所長 三重県出身)

アバド・アリ(同上 スタッフ 国籍アフガニスタン)

シリル・カッパイ(東京本部事務局 海外事業部部長 国籍フランス)

後藤 秀孝(同上 プログラム・オフィサー 東京都出身)

中村 和美(同上 プログラム・オフィサー 北海道出身)

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10月 9, 2005 パキスタン地震 緊急支援 | | コメント (0) | トラックバック (0)