ハイバル・パフトゥンハー(KP)州の害虫被害支援事業の完了
ハイバル・パフトゥンハー州(※以降、表記はKP州)の害虫被害の最も影響を受けた2県の農家の人びとに対するに対する害虫駆除・監視・管理を中心とした生計基盤支援の報告です。
KP州およびシンド州のそれぞれ1県(D I Khan県/タールパーカー県)において、深刻な害虫の被害にあった農家の人びと(68の世帯:476人)に対して、バッタ駆除グループ(LCG: Locust Control Group)を形成の上、緊急支援物資として、害虫駆除用の必要資材(殺虫剤の噴霧機材、防御用品(マスク、手袋、眼鏡、帽子))の配布し、現場での害虫駆除訓練を実施しました。
合わせて、各県の農業局のバッタ制御室とLCGメンバーの連携を促し、今後のバッタ襲来に備えて、農業局バッタ早期警戒メカニズムの立ち上げ及び監視・制御の仕組み強化しました。
さらに、対象4,680世帯(約32,760人)の家畜農家の人びとに対して、緊急対応としての家畜の飼料、寄生虫の駆虫薬及び予防接種を行いました。家畜の健康管理啓発セッションの開催を通して、関連する家畜育成の知識を提供することで、食糧危機に直結する飼料不足の状態の緩和をサポートしました。駆虫処置や予防接種用の機器は、おおよそ12世帯ごとのグループリーダーに1つずつ供与された(管理を含む)ため、今後も家畜農家のために、活用が可能になります。
この害虫被害の影響を受けた農家の人びとを対象に行っていた事業は2021年5月に完了いたしました。
※本事業は、ジャパン・プラットフォームからの助成金やジェンへの寄付金により実施しています。