安全な水が、地域の未来を動かす
2022年の大洪水により、パキスタン・シンド州では多くの給水施設が破壊され、人口の約40%が安全な水にアクセスできない状況にあります。汚染された水や不衛生な環境により、下痢やコレラなどの水を原因とした病気が広がり、住民の6割が病気のリスクにさらされています。
しかし、水の問題は「健康」だけの問題ではありません。
病気が増えれば、働ける日が減り、医療費が家計を圧迫します。
子どもたちは学校を休み、将来の可能性が狭まります。
遠くまで水を汲みに行く時間が、女性や子どもたちの日常を奪っています。
安全な水へのアクセスは、地域の回復と発展の土台です。
■ ジェンの取り組み:水を“支援物資”で終わらせない
ジェンは、給水施設の整備だけでなく、住民自身が水を守り、活かし続けられる仕組みづくりを行っています。
① 洪水に強い給水施設の整備
② 住民組織「飲料水協会」の設立と維持管理研修
③ 住民主体の水衛生キャンペーンの実施
村では電力不足から、水の安定供給に課題がありました。太陽光発電によるポンプの導入により、水の安定供給を実現します。
太陽光発電システム
■ 地域に生まれる変化
この取り組みにより、
水汲みに費やしていた時間が削減される
女性が意思決定に参加できるようになる
子どもが学校に通い続けられる
病気が減り、働ける日が増える
医療費負担が軽減される
こうした変化は、家計の安定、教育の継続、地域経済の活性化へとつながっていきます。
また、住民が自ら施設を管理し、課題を話し合い、解決策を考える経験は、地域の自治力を高めます。
「水を得る」ことは、「自分たちで地域を動かせる」という自信を取り戻すことでもあります。
飲料水協会の研修
■ 女性の参画が地域を変える
水汲みを担ってきた女性たちが、水資源管理の意思決定に参画することで、より公平で持続可能な仕組みが生まれます。女性の声が反映される地域は、子どもや家族全体の健康や教育にも良い影響をもたらします。
女性の参画が地域を変えていきます
■ 水から始まる地域の再生
遠隔地までの水汲みから解放され、健康を維持できるようになることで、人びとは将来に目を向ける余裕を取り戻します。
安全な水は命を守るだけでなく、働く力を生み、学ぶ機会を守り、地域経済を支え、人びとの自立を後押しします。
安全な水が地域と人びとの力を支えます
ジェンは、インフラをつくるだけではなく、
地域の力が循環し続ける仕組みを、地域の人びとと共につくっています。
*本事業は、外務省「日本NGO連携無償資金協力」からの助成金やジェンへの寄付金により実施しています。






