WASHクラブで育つ変化の担い手
【WASHクラブが結成されるまで】
2022年、パキスタンのシンド州ダドゥ郡を襲った大洪水では、汚染された水や不十分な衛生環境により、感染症が広がりました。特に下痢、コレラ、チフスなどの水系疾患が増加し、皮膚や呼吸器の病気も深刻化。医療機関は対応しきれず、衛生や健康環境の改善が急務となりました。
ジェンは、ダドゥ郡で学校の再建と衛生教育を進める事業を開始し、WASH(水と衛生)クラブを設立。ゲームや体験を通じて、子どもたちは衛生知識を学び、それを家族や地域に伝えています。地域に根ざした衛生改善を子どもたちが担い、持続的な変化を生み出しています。
【WASHクラブの活動】
WASHクラブでは、こんな活動をしています。
・各学校で、対象生徒に衛生促進キャンペーンを行う。
水の衛生、虫が媒介する病気やその予防(蚊に刺されない方法や蚊帳の正しい使い方など含む)、石鹸を使った手洗いなどの下痢の予防や対処法、適切な学校施設使用法など
・石鹸を使った手洗いを実践してもらうため、1日の中で、石鹸での手洗いのタイミング(調理・食前・排泄後)についても説明する。
・他の生徒たちが衛生促進キャンペーンで学んだ知識や習慣を家族や地域住民にも普及するよう促す。
・キャンペーン以外にもクラブ活動で学んだことを実践し、他の生徒に教える。
・家族や学校の地域住民を対象に、野外排泄のない環境(ODF:open defecation-free)を実現するため、クラスの仲間と協力して衛生促進活動を行う。
【体験学習】
体験学習では、ポスター作成やクイズなどを通じて、楽しく衛生に関する知識と意識を深め、行動変容できるよう工夫しています。
いくつかのポスターをご紹介します。
1 ちょっとした物語です。ゴミ箱の物語。ゴミ箱は、「ちゃんと使って」と伝えています。
2「床を掃除しましょう」シンディー語で、床の掃除について書かれています。
3 1日2回歯を磨くことに関するメッセージです。
次回は、このクラブのキャプテンとして活躍するメンバーについてご紹介します。




