困難を越えて花開いた希望:シャフィクさんのお話
シャフィクさんは、ダドゥ郡に住んでいます。家族は、シャフィクさん、母親、妻、兄夫婦とその子どもたち4人の9人です。彼は耳が聞こえず、親戚の畑で働く傍ら、ケーブルテレビの技術者としてパートタイムで働いています。
洪水で、彼の家族は家も畑も被害を受け、困難に直面しました。シャフィクさんは種子を失ったうえ、農業復興に必要な資材を買う資金が不足し、冬に幡種し春に収穫するラビ作物(小麦)を栽培することができませんでした。その時、JENの農業支援に参加することになりました。
彼は地域の問題に対する関心と解決策を求める姿勢を強く持っており、最も脆弱な農家の特定と登録を手伝い、村で種子やその他資材を配布した際にも一生懸命働きました。豊富な農業経験のある彼は、村の「リーダー農家」に選ばれました。そして、小麦、大麦、からし菜の種子と、肥料、最小限の農薬、安全な種子保管用密閉袋などの資材を受け取りました。
彼は、JENの農業専門家と農業局の専門家の指導を受け、知識を活かして種子を作付けし、今までのおよそ2倍の収穫を得ました。その成果により、JENから最優秀農家賞を授与されました。彼の農業は見事に回復し、年間を通じて家族が食べていくのに十分な穀物を得ることができるようになりました。これにより、家族の希望も再び芽生えました。
このように、シャフィクさんと家族が困難を乗り越えられたのは、皆様の温かい支援のおかげです。皆様のご協力が、多くの家族に希望をもたらします。どうぞ、私たちの活動にご支援をお願い申し上げます。
農業専門家から殺虫剤を受け取るシャフィクさん
畑の作物の成長をチェックするシャフィクさん