グラーム・ナビ君の学校の現状を知ってください
パキスタンのシンド州ダドゥ郡のような自然災害の多い地域では、洪水やその他の環境災害により学校が、大きな被害を受けています。
洪水で浸水した学校。壁の布をご覧ください。左側の布の上側の少し下まで浸水しました。
2022年の洪水では多くの学校が壊滅し、生徒たちは仮設テントで勉強を余儀なくされました。これにより、機能的なトイレの不足や不衛生な環境が蔓延し、学校中退の危機が迫り、多くの子どもたちの教育の見通しが危険にさらされました。
グラーム・ナビ君は、そんな厳しい状況下で生きる一人の少年です。洪水被害を受けたダドゥ郡の公立小学校の3年生で、先生のお話によると学校で最も優秀な生徒の一人です。家族の経済状況は厳しいものの、彼は学ぶ意欲があり、勉強に熱心に取り組んでいます。
しかし、2022年の洪水により、学校が壊滅的な被害を受けたことを知ったとき、グラーム・ナビ君は大きなショックを受けました。彼は父親に別の学校に通わせてもらえないかと尋ねましたが、父親にはその余裕がありませんでした。
ほとんどの学校が同じような状況にあり、洪水の緊急事態のため、当初は政府が学校を閉鎖しました。それでも、彼は近くに住む学校の先生の無償の援助を受けながら、自宅で勉強を続けました。困難にも関わらず、適切で完全な教育を受けたいという彼の決意は揺るぎませんでした。現在、彼の通う学校はテントで運営しています。
彼の学校は、現在、仮設テントで運営しています。
テント内で授業を受ける子どもたち
ジェンはダドゥ郡教育環境改善プロジェクトを実施する予定で、彼の通う小学校もその対象になりました。このニュースを聞いたグラーム・ナビ君は、自分の学校が改修され、必要な教育施設が整備されることを知り、「自分が通う学校がテントから建物に変わることをずっと夢見ていた」と喜びました。
5月以降は毎日最高気温40度以上が続きます。テントの中はとても暑いです。
彼は両親や学校の先生たちに、この機会を最大限に活用し、さらに熱心に勉強を続けると伝えました。そして、彼の学校を選んでくれたジェンと教育省に心から感謝の気持ちを述べました。
私たちの活動は、グラーム・ナビ君のような子どもたちに希望を与えるものです。皆様のご支援があれば、もっと多くの子どもたちに笑顔を届けることができます。どうか、私たちの活動にご協力ください。
いつも応援をありがとうございます。
ジェンは厳しい環境にいる人びとに寄り添い、
「自立した生活を取り戻すこと」と「心のケア」を中心に支援活動を行っています。
ジェンとともに「生きる力」を支えてください。
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※本事業は、外務省「NGO連携無償資金協力」からの助成金やジェンへの寄付金により実施しています。