私たちに希望、健康、幸福を与えてくれた給水計画
事業参加者のひとり、カイスタさんのお話を紹介します。57歳のカイスタさんは、パキスタンKPK州の旧FATA地域の村に妻と3 人の娘と5人家族でこの地域に長い間住んでいます。
彼の村は高地に位置し、村びとは、山の泉から飲料水を得るためにロバや手押し車を使い毎日長距離を移動しています。水源が村から1500メートル離れているため、長年にわたって水不足という厳しい課題に直面してきました。
特に干ばつ期間中は飲み水を確保するのに精一杯で、衛生管理に時間やお金をかけることができなくなり、コミュニティの衛生状態も悪化します。村から離れた丘にある唯一の水源も、蓋などがないため汚れやすい状況でした。
長年水の問題に苦しんでいた村でしたが、ある日ある日ジェンが、村のすぐそばに水道管やと共同水栓を提供する給水計画をもってきました。この計画には、貯水槽、家畜の水飲み場の建設も含まれていました。
カイスタさんは、「ジェンの給水プロジェクトによって、コミュニティの中で簡単に清潔な水が手に入るようになりました。地域のニーズを汲み取りながら迅速に改修工事を進め、短期間で水源の修復を完了させ、村の状況が大幅に改善されました」と話してくれました。
加えて、カイスタさんは、「ジェンは、コミュニティのボランティアと協力して、水と衛生に関するセッションも実施してくれました。これらのセッションは非常に有益で、村の人びとの衛生知識や意識が高まりました。私は、給水計画の完成後、コミュニティにきれいな飲料水が確保され、水衛生促進や健康活動の改善がもたらされたことに、深く感謝しています。私たちに希望、健康、幸福を与えてくれました」と、とても嬉しそうに話してくれました。
ジェンは、カイバル・パクトゥンクワ(KP)州オラクザイ郡(旧FATA:旧連邦直轄部族地域)で、紛争やテロの影響を受けた人々たちが、安全な飲料水を確保し、維持できるよう、水衛生環境の改善を目指し活動を行っています。
現在、計画の7ヵ村(1,553世帯)に対し、水衛衛生促進活動を行い、5ヵ村(1,188世帯)の給水施設整備が無事に終了しているところです。
カイスタさん一家
※本事業は、外務省「NGO連携無償資金協力」からの助成金やジェンへの寄付金により実施しています。
いつも応援をありがとうございます。
ジェンは厳しい環境にいる人びとに寄り添い、
「自立した生活を取り戻すこと」と「心のケア」を中心に支援活動を行っています。
ジェンとともに「生きる力」を支えてください。