水衛生支援事業:事業参加者インタビュー
マハナーズ・ビビさんは、クラム県プワール村に住む主婦で、5人の子どもがいます。彼女は、家族の治療のためにパラチナール・ザナナ病院を訪れます。JENチームは、事業終了後のモニタリングの際、ビビさんにインタビューしました。 彼女によれば、「私は特に冬に子どもたちが病気になると、この病院によく来ます。非常に優秀な医師がいるため、私たちの地域のほとんどの女性は好んでこの病院を選びます。」と話してくれました。
ジェンスタッフからインタビューを受けるビビさん
事業開始前の状況について、ビビさんは、「必要に応じて、子供たちは屋外で排泄し、私は近くの家(病院の隣)にトイレを利用しに行っていました。隣人たちは、自発的に私達に利用させてくれました。しかし、時には私たちがトイレ施設を利用することを許可しませんでした。その場合、病院から徒歩10分のところにあるイマームバルガ(シーア派のモスク)に行きました。この距離を歩くのは苦痛でしたし、その場所にはとてもたくさんの男性がいたので、恥ずかしいことでもありました。」と話してくれました。
事業前の病院内のトイレの様子
さらに、「この病院には主に女性が訪れます。病院を訪れた数人の月経中の女性に会いましたが、とても不安を感じていました。女性特有の問題を抱えている人もいますし、頻繁にトイレに行く必要もあります。生理用の布やナプキンを交換する必要があります。私たち女性、特に障がい者にとって、トイレのない病院を訪れることは悪夢でした。女性に大きな安心を与えてくれて本当にありがとうございます。」と付け加えました。この事業では、女性用のトイレに、生理用ナプキンを処分できるようにゴミ箱を備えました。また、これらのトイレには鏡付きの棚が設けられており、女性は生理用ナプキンや布を置くことができます。女性患者のプライバシーを守るために、トイレの前に壁も建設されました。
プライバシーが守られた適切に設計された壁付き女性用トイレの様子
以前とは異なり、患者は病院内で、十分な数の適切なトイレにアクセスできるようになりました。JENは、女性用に2つ、男性用に2つの個別トイレがある衛生施設をそれぞれ建設しました。さらに、男女共に2つある個別トイレの内、一つは、 アクセスしやすい障がい者のための洋式トイレが設置されています。患者たちは今、はるかにリラックスしたより良い環境で病院を訪れることができます。
※本事業は、国連人道問題調整事務所(OCHA)からの助成金やジェンへの寄付金により実施しています。