パキスタンの気候と農業
パキスタンは美しい風景と四季、豊かな土壌に恵まれ、農業に適しています。人口の約4割が農業に従事しています。
北部では多くの降雪があり、これが十分な飲料水や農業用水をもたらします。このため、パキスタンでは質のよいコメ・小麦・とうもろこし・綿・果物が収穫できます。マンゴー・リンゴ・ミカン・さくらんぼ・バナナ・グアバは名産で、国内消費だけでなく輸出もされます。
【収穫前のグアバ】
【売られているグアバ】
【食べごろのグアバ】
しかし、こうした気候・地理条件は洪水・地滑りなどの災害も引き起こします。気候変動がこうした災害を悪化させていると言いますが、自然だけを責められるわけではなく、これを破壊している人間にも責任があります。
たとえば水資源管理は適切でなく、利用可能な水量は年々、減少しています。家庭では人びとは水を無駄遣いしています。ダムで効果的に貯水を行うということもなかなかなされていません。また、森林を大切にせず、伐採が進み、これが気候変動や災害の増加・悪化につながると懸念されています。
【荒廃した山々】
政府などによる植林や貯水などの努力が行われていますが、人びとの認識がまだ不十分です。次の世代のために政府や人びと、NGOなどが手を携えて尽力せねばなりません。
【ダム】