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2018年2月15日 (木)

FATAの学校の実情

 パキスタンでは武装勢力の掃討作戦が展開されたことにより、避難を余儀なくされていた多くの人びとが、少しずつ故郷に戻っています。くわしくはこちらから。

こうした状況に対してJENは、連邦直轄部族地域(FATA)ハイバル管区への帰還民を対象に、支援者の皆さまと日本政府のご協力のもと、家畜を通じた生計向上プロジェクトに取り組んでいます。

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ハイバル管区には以前からたくさんの学校がありましたが、机・椅子などの生徒用の備品や、トイレなどの水衛生施設が整っていない学校が多く、そのため親も子どもたちを学校に通わることにあまり関心をもたず、子どもたち皆が学校に行っている状態ではありませんでした。

 管区での戦闘が激しくなり、人びとは近隣のペシャワールなどに設けられた避難民キャンプに移りました。そこではNGOなどの支援団体が教育支援活動を行っていました。学校に水衛生施設を併設した仮教室が作られ、男の子・女の子双方にとって教育が必要であることが伝えられました。
 こうしたことを通じて、避難した人びとは教育の重要性を理解していきました。

 戦闘が終わると、人びとは故郷に戻りましたが、家や学校、病院などが破壊されているのを目にしました。

 そのうちの1つ、人びとが避難する前には900人の生徒がいたスピーン・カバール中学校は、建物がなくなっていました。2014年以降、ユニセフがプレハブやテントで仮教室を設置しましたが、電気や水・トイレといった施設がありません。屋外で勉強しなければならない子どもたちもおり、雨が降ると授業が中断されます。こうしたことにより、現在生徒数は600人程度に留まっています。

「人びとは教育の重要性を認識し始めているのですが、施設の不足がその思いをくじいています。生活や地域を向上させていくには教育が必要なのですが、適切な施設がないと教育は行えないのです」
 そう話す学校の先生たちは、この地域の教育環境が整うことを祈っています。

【スピーン・カバール中学校の様子。校舎は仮の建物で、子どもたちは外で勉強しています】
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2月 15, 2018 学校修復・建設, 教育支援 |