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2016年10月27日 (木)

農業におけるリサイクル

パキスタン南ワジリスタン管区でのJENの農業支援プロジェクトは、この地域での食の循環に重要な役割を果たしています。このプロジェクトのおかげで、トウモロコシや様々な野菜の有機栽培の種が植えられました。そのことにより、農地は息を吹き返し、1,858世帯の農家が生活できるようになりました。合計925エーカー(約4平方キロメートル)の土地を耕作可能にしました。

化学肥料は、爆発物の材料となるためテロ対策として使うことが禁止されており、農民たちは農作物の出来を心配していました。そこでJENは、男女計3,700人の農民に正しい堆肥の作り方と使い方を教える研修を実施しました。農民たちは、木の葉や生ごみなどを積み重ね、それらが腐植土になるまで1か月ほど待つよう教えられました。

この地域では、どこの村でも牛やヤギやヒツジを飼っています。そのため堆肥を作るのに必要なものが簡単に手に入ります。つまり、家畜のフンを木の葉や小枝や雑草などと混ぜ合わせるのです。そしてフンがそういった植物残渣と一緒になってうまく分解すると、環境にも収穫高にも悪影響を与えない、化学肥料よりも優れた肥料ができるのです。また、堆肥を使うことにより、病気や害虫の被害も少なくなります。

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【農民たちに堆肥づくりの研修をJENスタッフが実施】

フォローアップのため農家を訪問したプロジェクトスタッフは、良い堆肥を作ることにより作物の栄養状態が改善されると話しました。また、その結果収穫高が増えたりより良い飼料ができたりして、天然資源の良好な循環が作られるとのことです。

農民の大部分が、動物のフンや木の葉や野菜くずのような有機物質を使って、農地を肥やす最良の方法として堆肥づくりを始めました。研修は3~4か月間続きます。

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【女性たちに堆肥づくりの研修をJENスタッフが実施】

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【自宅で堆肥づくりの準備をしている女性】

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10月 27, 2016 生計回復事業 |

2016年10月18日 (火)

南ワジリスタン管区での帰還民対象の改良作物・野菜管理研修 

農業はパキスタン農村部では主な生計手段です。FAO(国連食糧農業機関)によれば、FATA(連邦直轄部族地域)では、約65パーセントの人口が農業を生計の糧としています。南ワジリスタン管区における帰還民にとっての農業の重要や必要性を考慮しつつ、2016年度は1,850世帯を対象に支援を行っています。

私達の支援の重要なコンポーネントの一つに、改良作物と野菜の管理研修があります。この研修は二つに分けられています。男性家長を中心とした農業経営に関するものと同じ家族の女性を対象とした家庭菜園についてのものです。JENは農業局職員の協力を得て148の研修を男性と女性の双方に対して実施する予定です。

【座学で学習する参加者1】
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【別の開催地での座学2 】
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それぞれの研修の時間は約90分です。さまざまな内容についての講義の後、質疑応答の時間を設けています。必要の際には農業局職員が研修参加者の農地を訪問し、実地指導も行います。農業経営研修の内容は耕作用の土地の整備、灌漑地や雨の多い地域での農法、種まき方法、一定面積あたりに必要な種の量、最も適した種の選定、毒性のある種の扱い方法、さまざまな種類の肥料の使用法、雑草取り、病気や害虫からの保護、そして収穫方法とその管理方法です。

【講師の説明】
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一方で、女性に対する研修の内容は野菜の栄養的価値、さまざまな野菜の種の植え付け方法やその時期、水やりの方法、雑草を取り除く方法、害虫の知識とそれからの野菜の保護、そして毒性のある種の効果的な使用方法です。

研修を通して参加者が改良作物や効果的な野菜管理における近代的な技術や知識 を兼ね備えることを目指しています。この事業の他の大切な点の一つが、政府の農業局と事業参加者が知り合い、今後も密に連絡を取れるようになることです。JENがいなくなっても生計向上のための取り組みを続けられるでしょう。

【研修参加の男性グループ】
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10月 18, 2016 帰還民支援 |