一時避難民と帰還民支援のための総合調査
2016年8月、国連人道問題調整事務所(UNOCHA)が一時避難民と帰還民支援のための総合調査を企画し、国内外の33の支援組織がこの調査に参加しました。
参加チームと対象地域はペシャワールとデラ・イスマイール・ハーンの2か所に分けられました。ペシャワールはオラクザイ・ハイバー・クラム管区、コハット地区の拠点、デラ・イスマイール・ハーンはバンヌー、タンク、南ワジリスタン管区、北ワジリスタン管区の拠点です。
JENはデラ・イスマイール・ハーンとペシャワールの両方の調査実施団体として指名されました。調査の前にはそれぞれの地域で2日間の研修が実施され、シェルター、食糧安全保障、生計、水衛生、保健、保護、栄養、教育等の分野に関する185の質問からなる質問票が配られました。一枚の用紙に書き込むのに平均40分かかりました。
JENのペシャワールチームは3日間、UC(ユニオンカウンシル)ブドゥハニにおいて30人の事業参加者から聞き取りを行いました。実施してみて、人びとに集まってもらい、多くの時間をさいてもらうことの難しさを感じました。調査の間、UNOCHAの安全管理部門は、治安に関する最新情報や助言を常に提供してくれました。
もう1つのチームは、4日間で90世帯の調査を行いました。7名からなるチームは5つの地区を訪問し、一時避難民が抱える問題を質問票に記録しました。多くの避難民が生計、保健、水衛生の問題を抱えていることが分かりました。
この調査の詳細な報告書は2か月後に出る予定です。人道支援組織が一時避難民や帰還民を支援するため現在進めている活動を見直し、今後の活動を策定するのに、この報告書はきっと役に立つでしょう。
【ペシャワール、UCブドゥハニでの一時避難民世帯調査】
【ペシャワール、UCブドゥハニで聞き取りに応じてくれた一時避難民】
【栄養分野の調査にて、上腕周囲径測定】
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