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2016年9月29日 (木)

連邦直轄部族地域における「クリミア・コンゴ出血熱 (CCHF)」の予防策

「クリミア・コンゴ出血熱」とは、ダニの媒介によるブニヤウイルス科のウイルスで引き起こされ、人体と家畜両方が発症する病気です。この病気は、1944年に初めてクリミア地方で発見されたため、クリミア出血熱と名付けられました。その後1969年にアフリカのコンゴで見つかったウイルスと同一であることが分かり、現在の名前「クリミア・コンゴ出血熱 (CCHF)」になりました。


 パキスタンでは1976年以来、この病気の発症が確認されており、2000年以降、毎年50~60例が報告され深刻な問題です。2012年には16人が死亡し、2013年から2016年の間に60人が血液検査で陽性反応を示して、そのうち12人が亡くなりました。政府は、人びとのCCHFの知識がないために、症例の報告がされないケースが多くあると見て、この病気についての人びとの意識向上に着手しました。


 その計画の一環として、連邦直轄部族地域畜産局はJENに現在ハイバル管区でJENが進めている活動にCCHFの予防策も組み入れるよう要請してきました。主な理由はイスラム教の祝日である犠牲祭で家畜が捧げられるために、国内の他の地域から大変な数の家畜が連れて来られるからです。緊急を要するため、JENは直ちに必要な手続きを取り、最優先事項としてこの病気を予防するための対策を取りました。


【混雑するマーケットでの調査】
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【抗CCHF 剤を散布するJEN家畜チーム】
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その結果、JENは以下の物資を畜産局に提供しました。
·       スプレーポンプ(10~12リットル) 15
·       シペルメトリン/エコフリース-抗CCHF剤(リットル)  75
·       マスク    5
·       手袋  375
·       エプロン 15
 
【物資支給】
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 畜産局のスタッフの協力を得て、JENの家畜チームの一連の支援は3日間で完了しました。そして、犠牲祭用の家畜を売買するため50,000人を超える人びとが集まる家畜市場で、予防策として抗CCHF剤が38,000頭の大型および小型の家畜に噴霧されました。その結果、幸いにも、この地域でのCCHFの発生はありませんでした。畜産局はJENのこの活動に大変感謝しています。


【市場での薬剤の噴霧】
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9月 29, 2016 支援物資配布 |

2016年9月15日 (木)

一時避難民と帰還民支援のための総合調査

 2016年8月、国連人道問題調整事務所(UNOCHA)が一時避難民と帰還民支援のための総合調査を企画し、国内外の33の支援組織がこの調査に参加しました。

 参加チームと対象地域はペシャワールとデラ・イスマイール・ハーンの2か所に分けられました。ペシャワールはオラクザイ・ハイバー・クラム管区、コハット地区の拠点、デラ・イスマイール・ハーンはバンヌー、タンク、南ワジリスタン管区、北ワジリスタン管区の拠点です。

 JENはデラ・イスマイール・ハーンとペシャワールの両方の調査実施団体として指名されました。調査の前にはそれぞれの地域で2日間の研修が実施され、シェルター、食糧安全保障、生計、水衛生、保健、保護、栄養、教育等の分野に関する185の質問からなる質問票が配られました。一枚の用紙に書き込むのに平均40分かかりました。

 JENのペシャワールチームは3日間、UC(ユニオンカウンシル)ブドゥハニにおいて30人の事業参加者から聞き取りを行いました。実施してみて、人びとに集まってもらい、多くの時間をさいてもらうことの難しさを感じました。調査の間、UNOCHAの安全管理部門は、治安に関する最新情報や助言を常に提供してくれました。

 もう1つのチームは、4日間で90世帯の調査を行いました。7名からなるチームは5つの地区を訪問し、一時避難民が抱える問題を質問票に記録しました。多くの避難民が生計、保健、水衛生の問題を抱えていることが分かりました。

 この調査の詳細な報告書は2か月後に出る予定です。人道支援組織が一時避難民や帰還民を支援するため現在進めている活動を見直し、今後の活動を策定するのに、この報告書はきっと役に立つでしょう。

【ペシャワール、UCブドゥハニでの一時避難民世帯調査】
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【ペシャワール、UCブドゥハニで聞き取りに応じてくれた一時避難民】
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【栄養分野の調査にて、上腕周囲径測定】
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9月 15, 2016 国内避難民支援帰還民支援 |

2016年9月 1日 (木)

現地スタッフの日記

JENは農地再生支援を行っており、この活動のため23台のトラクターを準備しました。

2つの対象の村にこれらのトラクターを提供し、村の委員会に対しこの活動の手順について説明を行いました。

耕作されていない土地を持つ各農家が、地ならしを行う前日にJENから引換券を受け取ります。1軒あたり1枚の割り当てで、1枚の引換券でトラクターに3時間半分の作業をしてもらいます。村人が対象の土地を特定し、地ならしを行います。

2つの村で地ならしが続けられました。JENは村の委員会の長に会って話を聞きました。委員長によると、35%の農家がトウモロコシの栽培を始めている一方、残り65%の農家がまだ地ならしを待っている状態だということでした。168軒の農家に引換券を配り、日が沈む前に事務所に戻りました。

【対象の土地】
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【対象地と農家の人】
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【地ならしの様子】
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【トウモロコシ耕作のために地ならしされた土地】
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9月 1, 2016 生計回復事業帰還民支援 |