« 2016年5月 | トップページ | 2016年7月 »

2016年6月30日 (木)

JENスタッフの南ワジリスタンへの訪問

 カル・タンガイは、連邦直轄部族地域(FATA) 南ワジリスタン管区の、テシル・サルワカイ地域の中で最も人口の多い村の一つで、人口はおよそ2800人ほどです。

【南ワジリスタンから見た乾燥した山】
20160630_pk_01_mountainjpg


 彼らは、数か月前に故郷に帰って来ました。政府が早急に現金を支給しましたが、熱い気候の中で生活しなければならず、十分な住居・食べ物・保健・教育・生活手段がありません。
 彼らは、このラマダンの時期にとても苦しい状態で生活していますが、このような環境下においてもとても勇敢で、多くの困難に立ち向かっています。

【破壊された生活設備】
20160630_pk_02jpg


 いくつかの現地NGOが保健や生活支援の分野で活動していますが、その支援はいまだに行き届いていないのが実情です。

 カル・タンガイの土地はとても肥沃で、昔、アプリコットやリンゴの生産地として有名でした。野菜の生産も有名で、トウモロコシは夏季の主要な穀物でした。しかし、恒常河川からの掘り抜き井戸や用水路など、灌漑のための施設は、紛争中に完全に破壊されてしまいました。灌漑用地も、紛争により不毛の土地となりました。

【カル・タンガイ村の農業用地】
20160630_pk_03jpg


 個人の所有する土地は、平均で10エーカー(約4ヘクタール)ずつです。農家の方たちは、ここは家庭菜園や季節の穀物を育てることなどが可能な豊かな土地であると言います。
 
 JENはパートナー団体、地域のご年配の方たち、100人ほどの農家の方たちとともに会議を行いました。その結果、JEN はトウモロコシの種、家庭菜園のための野菜の種、農業用具を提供し、また土地の開墾と質を改善するための支援を行うことになりました。

【会議の様子】
20160630_pk_04jpg


20160630_pk_05jpg


 このプロジェクトの対象は、1850の家族です。事業に参加する方たちは、生計回復と食糧の確保に希望を持つことができるようになりました。

△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼

JENでは、皆様からのご寄付を受け付けています。ご協力をよろしくお願いします。

▼クレジットカードはこちらから

pakistan

▼郵便振替の場合は↓

口座番号:00170-2-538657 

口座名: JEN

*通信欄に「パキスタン」とご記入ください*

△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼

6月 30, 2016 生計回復事業帰還民支援 |

2016年6月16日 (木)

農業を通してジェンダーの平等促進

 JENは、連邦直轄部族地域(FATA) ハイバル管区内のバラにて帰還民支援の農業プロジェクトを行っていますが、ジェンダーの平等は分野横断的な問題です。

 ジェンダーについて意識を持ってもらうため、計画から実行、モニタリングまでのプロジェクトの全ての段階でジェンダーの視点を組み込むことを試みました。

 このため、事業参加者選定に際してジェンダーの平等を意識した基準がとられ、世帯主が高齢である世帯、孤児世帯、障がいを抱えている人々、慢性的な疾病に悩まされている人びと
 に加え、配偶者を亡くした女性も優先的に選ばれました。
市民団体や各小集落の長老等との合同戸別訪問調査により、10の集落の中から1,250世帯が選定されました。プロジェクトは、次のような段階を経て実施されました。

・関係者や地域住民、市民団体へ適切な事前説明を行う

・プロジェクト対象地域の住民が支援対象世帯を選定する

・弱い立場に置かれている女性について情報収集し、女性が問題に直面している世帯を支援対象に含める

・女性が世帯主である家庭の支援は、市民団体か事業参加者の親類を通じて行う

・女性に家庭菜園の研修を行い、種や機具を配布する

 支援対象となった1,250世帯のうち、結果として956世帯は男性が世帯主でしたが、294世帯は女性が世帯主でした。また、162世帯は障がいを抱えている人を、90世帯は慢性的な疾病に悩む人を持つ世帯でした。

 プロジェクト実施に際し、当初は1つの集落で女性事業参加者への支援が許されませんでしたが、JENのスタッフが地域の慣習や規範を尊重することで、最終的にこの集落においても、女性の研修参加が可能になりました。

【年長者への物資配布の様子】
20160616_pk_01_elderly_peoplejpg


【障がいを抱えた人々への物資配布の様子】
20160616_pk_02_disabilityjpg


【JEN職員が女性事業参加者に対して家庭菜園の研修を行っている様子】
20160616_pk_03_kitchen_gardeningjpg



【農業省職員が、男性事業参加者に対して耕作技術に関する講義をしている様子】
20160616_pk_04_agriculture_departme

△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼

JENでは、皆様からのご寄付を受け付けています。ご協力をよろしくお願いします。

▼クレジットカードはこちらから

pakistan

▼郵便振替の場合は↓

口座番号:00170-2-538657 

口座名: JEN

*通信欄に「パキスタン」とご記入ください*

△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼

6月 16, 2016 生計回復事業帰還民支援 |

2016年6月 9日 (木)

家畜市場調査

 JENの家畜事業の一つは、連邦直轄部族地域(FATA)ハイバル管区で、アカイ牛を弱い立場にいる地域の人びとに供給することです。

 アカイ牛は、ハイバル・パフトゥンハー州の州直轄部族地域(PATA)であるディル、チトラル、スワット、マラカンド地区、アフガニスタン国境沿い、そしてパンジャーブ州北西部の丘陵地帯に生息している小さな牛です。ミルクがよく取れるのですが、他の牛に比べてエサが少なくてすみ、丘の上などの厳しい環境でも育てやすいため、ハイバル・パフトゥンハー州全体で飼育可能です。

 JENは市場での可能性と適切な売値を検討することを目的に、ペシャワール(州都)とマーダン周辺の家畜市場を訪れました。

20160609_pk_01_cattlemarketjpg


 街から30kmほど離れたペシャワール・サーバンドの家畜市場はとても大きく、沢山の人びとがペシャワールやその周辺地域のチャルサダ、スワディ、コハットから家畜を連れてきていました。また、マーダン地区ラスタンにあるラシャカイ家畜市場も訪れました。

 市場で扱われている家畜は、牛、バッファロー、羊、ヤギなどで、アカイ牛は数頭しか見つかりませんでした。アカイ牛の市場は大きくはないとのことでした。

 しかし同日、マーダンでアカイ牛を飼育する農家を個別訪問し、地区内の一部の地域で多くの人々がアカイ牛を飼っていることが分かりました。彼らと、牛の年齢・大きさ・牛乳の生産量とその金額について話し合った結果、需要が生じた際JEN と連絡を取ることになりました。

20160609_pk_02_meetingjpg

△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼

JENでは、皆様からのご寄付を受け付けています。ご協力をよろしくお願いします。

▼クレジットカードはこちらから

pakistan

▼郵便振替の場合は↓

口座番号:00170-2-538657 

口座名: JEN

*通信欄に「パキスタン」とご記入ください*

△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼

6月 9, 2016 生計回復事業帰還民支援 |