FATA(連邦直轄部族地域)における深刻な食糧不足とJENの取り組み
FATAでは、10年にも及ぶ紛争により、大規模な住民の避難が発生しました。そして、ようやく帰還が始まったものの、深刻な食料不足が続いています。
この地域の食糧確保状況を判断するために、2015年末、JENはFATAに関する入手可能なあらゆるデータと関連要素の分析を行いました。その結果、現在FATAが以下のような状況にあることが示されました。
FATAは、連邦政府の支配下にある7つの地域と6つの国境地帯からなり、総人口は約460万人です。
その中で1つの地域(クラム)と4つの国境地帯(バンヌー、ペシャワール、コハート、ラッキ・マルワット)は、やや食糧不足でストレスを感じる状況にあると言えます。
4つの地域(オラクザイ、ハイバル、モーマンド、バジョール)と1つの国境地帯(タンク)は食糧不足やストレスが多い状況にあると言えます。
南部の2つの地域(北ワジリスタンと南ワジリスタン)は深刻な食糧不足や危機的な緊急状態にあると分類できます。
そこで、JENはFATAで農業分野での活動を始めました。農業や畜産はFATAの住民の主要な収入源であるからです。
JENは緊急支援の必要性がある約3,100世帯を農業分野で支援しています。
また、畜産分野で3か年開発計画も開始しました。帰還民たちの経済状況を回復・改善するために、畜産の近代的な技術、研修、資材を提供します。
私たちの支援がFATAの人びとの食料確保状況の改善に役立つことを期待しています。
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