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2016年1月 7日 (木)

必要なものを、必要とされている場所へ

 シャングラ県に住む74歳の女性、グル・サナ・ビビさんは、娘さん、息子さんと3人で生活しています。
 娘さんは脳に障がいを持っていたのですが、充分な治療を受けることができませんでした。息子さんは貧しさから学校に通うことができなかったため働き口が限られており、村の中で日雇い労働者として働いています。しかし、日雇いの仕事も毎日あるわけではないため、地域の人々に助けてもらいながら生活していました。

 昨年10月26日、地震が起きた時、ビビさん一家はちょうど家から出るところでした。彼らが家から踏み出たその瞬間に家は崩壊し、娘さんは落ちて来た石や木でけがを負いました。家だけが自分たちの資産であったため、その瞬間は本当につらかったそうです。

 家が崩れてしまったため、ビビさん一家はしばらく近所の家に身を寄せ、その後県政府から配布されたテントでの生活を始めました。

 JENが、村で毛布などの越冬物資やキッチン用具を配布する話をすると、ビビさんはとても喜んでくれました。しかし、彼女にはテントよりもさらに頑丈なシェルターが必要だと訴えました。そこでJENは、ビビさんの村でシェルター支援を始める準備をしていた活動団体にビビさんの存在を伝え、その団体もビビさんの家にシェルター支援を約束しました。
 ビビさんは今後、新たなシェルターの中でJENから受け取る越冬物資を使って生活してゆきます。

 政府からテントの支援はありましたが、ビビさんはシェルターの必要性を感じていました。1つの機関や団体からの支援だけでは、生活に必要最低限のニーズさえも満たすことができないのです。ビビさんのような家族は地震被災地域においてまだたくさん存在します。

 JENは、パキスタンの地方政府や国内で活動する団体との情報共有など協力しあいながら、必要な支援を、必要としている人びとに届けます。

【テントの前でJENスタッフと話すビビさん】
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1月 7, 2016 支援物資配布緊急支援 |